１０月１５日は金環日蝕！ 「もうひとつの運命」が浮かぶ「蝕の季節」に突入します。

10月15日に日蝕が起こります。日蝕とは、すべての光を失った新月が太陽と重なり、それを「喰らう」瞬間です。しかも、今回は金環日蝕。これは新月が太陽を丸ごと飲み込み、さらに、その漆黒の新月の縁を飲み込まれた太陽の炎が取り囲むという、異様なイメージを伴う現象です（残念ながら、日本では観ることができません）。

そして、この日蝕を合図として、日蝕と月蝕を繰り返す「蝕の季節」が開幕します。

10月15日の金環日蝕、そして、10月29日の月蝕、11月13日の新月と続く一ヶ月間を「蝕の季節」と呼びます。「蝕の季節」は半年に一度のペースで訪れますが、いつも日蝕→月蝕、もしくは、月蝕→日蝕といった具合に「蝕」が連続します。これらはふだんであれば、満月と新月という、約一ヶ月に一度ずつ訪れる現象に過ぎないのですが、それぞれが「蝕」を伴うことによって、現在進んでいる運命が「飲み込まれる」と解釈できます。現在進んでいる運命がぐるりと「反転」する可能性が出てくる期間。これが「蝕の季節」です。

「蝕」の解釈については、西洋占星術においてもさまざまな考え方がありますが、多くはそこに「急激な」という意味を見出しています。急激な変化。急激な進行。急激な運命の露呈。じっくりと動いている運命が急激に反転するような激しさが、運命論的にみたときの「蝕」の特徴です。しかも、今回の「蝕の季節」は金環日蝕とともに始まります。光と影が絡み合い、強いエネルギーをもたらす金環日蝕は、人々の運命に急激な変化を引き起こす力を宿しているのです。

「蝕の季節」が導く運命とは、現在進んでいる運命とは違う場所で進んでいるもうひとつの運命かもしれません。あなたの人生に急に別の運命が入り込んでくる、あるいは、現実の世界が突然反転する。「蝕」とは、そのような現象を起こす可能性があるときです。ただ、これはあくまで「可能性」であり、まったく「蝕」の影響を受けない人も多いもの。西洋占星術的にも予測不能なのが、「蝕」の一番の特徴ともいえます。

ここでは、10月15日から始まる「蝕の季節」が人々に与える影響を、12星座別にストーリーとして記述します。いずれもぼんやりとしたストーリーとなっており、ここからなにを読み取るかは人によって変わるはずですが、あなたのその解釈にこそ意味があると考えてみてください。

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