７月１日、海王星が逆行開始。　約１３年がかりの「縁」が完成に向かうなか、運命の最終調整期間へ。

海王星は2012年から魚座に滞在しており、その滞在は2025年3月末まで続きます。つまり、トータルで約13年という長期にわたる滞在となるのですが、現在、滞在を始めてからすでに10年以上が経過しています。そう、海王星がいま、あなたに与えている影響はもう終盤に入っているのです。そして、7月1日から始まる約五ヶ月間の逆行は、この海王星＠魚座がフィナーレに向かう少し前の、いわば運命の最終調整期間と表現することができます。

海王星は夢や無意識、そして、人々のスピリチュアリティを司る星です。人々の夢や無意識などの世界に働きかけて、そこに変化を促す星です。しかし、日常において海王星を意識することはなかなか難しいもの。なにしろ「無」意識というのは、人が直接意識することのできない領域だからです。

意識と無意識の関係性はよく氷山にたとえられます。水面に一部だけ飛び出た氷山が意識だとするならば、水中に存在しているその何十倍も大きな氷が無意識です。人はときおり、自分でも理解できない言動をとってしまうことがありますが、これはなにかをきっかけに、無意識が行動の主導権を握ることから起こるものといえます。

無意識はとても広大な世界です。そこは自分だけの隔離された場所ではなく、森羅万象に繋がった世界だからです。まさしく、水中の氷山が広大な海中大陸となっているイメージ。そこでは自分と他者、自分と世界が一体となっているため、人の考えていることが自分の考えていることと重なったり、人の痛みを我が事のように感じることのある不思議な世界です。

海王星はこの無意識世界に変容をもたらします。海王星は2025年3月末まで魚座に滞在するのですが、これはトータル約13年という長き滞在となります。それにより、自分でも気づかないうちに世界との繋がり方が変わっていくのです。それまであるタイプの人やものごとと繋がっていた人が、それとは違うタイプの現象と繋がっていくことになります。この「縁」の変化が約13年という月日をかけてゆっくりと気づかない場所で行われていくのです。

あと二年ほどで、海王星は魚座を後にします。海王星が紡ぐ運命の物語は、もうすぐひとつの完成を迎えることになるのです。そして、お伝えしてきたとおり、今回の海王星逆行は、この水面下の「縁」の完成へ向けての最終調整期間。イメージとしては、ゆっくりゆっくりと回転している攪拌機が逆回転するようなもの。新しい世界の繋がり作られていく過程で少しの間、逆回転による刺激を与えることで、より滑らかにそうあるべき「縁」が紡がれるようになるはずです。

以下の記事では12星座別に、現在、魚座に滞在中の海王星の働きをお伝えします。無意識世界であなたになにをしようとしているのか、どのような「縁」を繋ごうとしているのか。約13年かかるその変容のストーリーを、逆行の影響とともにお伝えいたします。