冥王星が天秤座タイプにもたらす約21年間の「再生」、そして、逆行の意味(5/7〜10/16)
5月7日、冥王星が水瓶座で逆行を始めます。この逆行は10月16日まで約五ヶ月続きます。
冥王星は、「破壊と再生」の星です。表面的な変化ではなく、存在の「根」を作り替えてしまうほどの深い「変容」を生み出します。一度なにかを終わらせなければ、新しい自分には生まれ変われない──。この「終わりと始まり」をもたらすのが、冥王星という星です。
冥王星が2023年3月30日に水瓶座へと移動したことで、占星術における「風の時代」が本格的に到来しました。物質的な豊かさや権威が力を持つ時代から、情報、知性、繫がりが価値を持つ時代へ。これは、とても大きな転換。冥王星がこの転換の主役として、2044年まで約21年もの長い年月をかけて、世界に「終わりと始まり」をもたらしていきます。そこには、AIが人間の役割を書き換えることも含まれているかもしれません。
テクノロジーの発展によって働き方や人間関係の構造が根底から変わり、昨日までの常識が明日には通用しなくなる時代に、私たちは入っています。そして、ここ数年、あなた自身もこの激しい流れのなかで「変わらなければ」と走ってきたはず。新しい環境に飛び込んで新しいスキルを身につけ、人間関係も組み替えて、時代に適応しようとしてきたのではないでしょうか。
今回の冥王星の逆行は、走り続けてきたあなたを一度立ち止まらせ、「本当に必要なもの」と「もう手放すべきもの」を仕分けていく約五ヶ月間です。その過程で、あなたの手からなにかが離れていくことがありそうです。けれど、それは、冥王星があなたの次の「再生」のために空きスペースを作っているのだと考えてみてください。
「風の時代」が加速するなか、冥王星はあなたになにをもたらすのか? また、今回の逆行があなたに意味するものとは? ここでは、より詳しく説明するにあたって、以下のとおり、三章に分けることとします。
①冥王星の役割
②冥王星が2044年までの期間、天秤座タイプに与える「再生」
③2026年5月7日から始まる冥王星の逆行の意味
それでは、順番に説明していきます。
① 冥王星の役割
冥王星は、「破壊と再生」の星です。より強い表現をするならば、冥王星は「死と再生」の星です。もちろん、ここでいう「死」とは、文字どおりの死ではなく、「終わらせる」ことです。
たとえば、あなたがいま、生き方に行き詰まりを感じているとします。これまで長い時間をかけて築かれてきた価値観、人間関係、あるいは、生活のパターンが、もう自分には合っていないと感じながらも、手放すのは怖い。大切に積み上げてきたものだからこそ、簡単には壊せない──。冥王星は、その恐れを丸ごと引き受け、終わらせる力を持っています。その終わらせた場所にはスペースが生まれ、新たななにかが流れ込んでくるのです。冥王星はこの「終わらせることで再生する」というプロセスをも何度も繰り返しながら、あなたを深い「変容」へと導いていきます。
いま、冥王星が滞在している水瓶座は「風の時代」を象徴する星座です。「風の時代」とは、これまでのように目に見えるもの、つまり、権威や財産、肩書きや上下関係に価値を置いていた時代が終わり、人と人の繫がり、情報や知識、個人の自由や多様性といった「目に見えない価値」へと、時代の基盤そのものが移り変わっていく流れを指しています。
この流れは、もはや占星術のなかだけにとどまりません。私たちの目の前で、現実として起こっています。そう、AIが数ヶ月単位で進化を遂げ、昨日まで人間にしかできなかった仕事が次々と自動化されていく時代。会社に所属することの意味が変わり、肩書きよりもネットワークが問われるように。また、SNSを通じて、個人が直接社会と繋がり、大きな組織を介さずとも影響力を持てる時代ともいえます。これらはすべて、「風の時代」の具体的な現れ。冥王星は、この変化を私たち一人ひとりの価値観の奥底にまで浸透させ、もう後戻りできない場所にまで変容を押し進めていくでしょう。それこそが冥王星の力です。
ただ、冥王星がもたらす変容は、目に見える「分かりやすい変化」ではありません。
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