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5月3日、冥王星が逆行開始! 新たな「再生」に向けた「大いなる調整期間」へ。

生まれ変わるには、なにかを失う必要があります。これまで積み上げてきたものを失ってこそ、「再生」することができます。新月を考えるとわかりやすいのですが、これはひとつの「終わり」を意味すると同時に、新たな「始まり」を意味するもの。月がそのすべての光を失う新月は、満ち欠けのひとつのサイクルの「終わり」であるとともに、新たなサイクルの「始まり」でもあるのです。これと同様に、喪失は「再生」への道標であるとも表現できます。人は失うことで、新たな「始まり」を手に入れます。逆にいうなら、新たな「再生」には「喪失」が不可欠です。冥王星はこの「再生」をもたらす星。人々に、そして、世界に「喪失」をもたらし、そこから新たな「再生」へと導きます。しかも、とても長い年月をかけて、この「再生」のプロセスをもたらすのです。

2023年3月23日、冥王星は水瓶座へと移動しました。これは約16年ぶりとなる星座移動であり、時代の転換点ともいえるできごとです。約16年という年月をかけて世界の奥底で進行していた「再生」のプロセスが、ついに完成を見たのです。現在、冥王星は2044年1月までの約21年を水瓶座で過ごす旅に出ています。それは、新たな「喪失」をもたらし、そこから新しい世界、新しいあなたを生み出すための長い道のり。旅が始まったばかりのいまは、時代の大きな変わり目なのです。

そんななか、2024年5月3日から六、七ヶ月ほど、冥王星はイレギュラーな動きをすることに。そう、この日から逆行を開始するのです。逆行中の2024年9月2日には、約16年間過ごしてきた山羊座に一時的に逆戻りをしてしまいます。そして、10月12日に逆行を終了し、その後改めて順行を開始。再び水瓶座へと移動するのは、2024年11月20日となります。

冥王星の動きを整理してみます。

2023年3月23日:水瓶座へ、16年ぶりの星座移動。

2024年5月3日:水瓶座にて逆行を開始。

2024年9月2日:逆行するあまり、ひとつ前の山羊座へと戻る。

2024年10月12日:逆行を終了。順行を開始。

2024年11月20日:再び水瓶座へと移動する。

上記のとおり、冥王星は逆行することで、ふたつの星座を行ったり来たりするのです。この期間は、約16年ぶりの星座移動によって起こる運命の変化を調整する期間といえます。山羊座に一時的に逆戻りするのは、大きな運命のスムーズな移行のため。いったん「過去」に戻って張り詰めた運命の緊張をほぐし、運命を滑らかに変化させるべく、調整していきます。

じつは、この一連の逆行の動きは2023年5月にも起こっており、今回は二度目。今回の逆行を終えると、時代を繋ぐ「大いなる調整」は完了します。冥王星は今後200年以上、山羊座へと戻ることはなく、本格的な水瓶座の冥王星時代が開幕するというわけです。今回の逆行は、運命が「過去」を締めくくるべく行う「大いなる逆行」ともいえるでしょう。

ここでは十二星座(太陽星座)タイプ別に、冥王星があなたに与える影響と今回の逆行の意味について、三章にわけて説明していきます。

①冥王星の役割

②冥王星が2044年までの期間、あなたに与える「再生」

③2024年5月3日から始まる冥王星逆行の意味

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12星座別、冥王星が約21年かけてもたらす「再生」、そして、逆行の意味(5/3〜11/20)