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穀雨 (こくう)の季節です(4/19-5/4)

二十四節気では、穀物や野菜に恵みの雨が降る「穀雨(こくう)」の季節に入りました。

「穀雨」は春の最後の二十四節気。この16日間が終わると「立夏」となり暦の上での夏を迎えます。梅雨の時期はまだ一か月以上も先ですが、ここでは春雨によって大地を潤し、穀物の種や野菜の苗を育てる養分となります。その意味で、テーマは「生育(育成)」といってもいいでしょう。

このことは植物や穀物だけでなく、私たち自身にも言えることです。新人教育や後輩の指導、子供の養育など、成長を見守っていくべき存在があなたの周りにもいることでしょう。最初から厳しさばかりでは将来の芽を摘んでしまいますし、甘やかしてばかりでも伸びていきません。雨や水やりも多すぎれば種や苗を溺れさせ、我慢が大事と言っていじめすぎれば育たず、枯れてしまいます。

種や苗自身の成長力を引き出すように、人に対しても本人の意欲や能力を引き出すべく上手に導いてあげることが大切だと「穀雨」は教えてくれています。ときには、思いがけないハプニングや試されるような出来事が起きることもあるでしょう。それは導く者・導かれる者どちらにとっても気づきがあり、成長のための糧になるものです。

この時期には、葦が若芽を伸ばし(初候「葭始生」)、気温も上がって苗が出て(次候「霜止苗出」)、牡丹が大輪をつける頃だとされます(末候「牡丹華」)。

人間社会に置き換えると、まだ仕事に慣れていない後輩も、やがてはいろいろなことを任せられる心強い仲間となるということですし、あなた自身にも開拓途中のスキルがあって、地道に培っていけばいつか花を咲かせる日が来るはずだ、ということです。

ただ、牡丹のように一輪でも目立つような人ばかりではないのが世の中です。そんなときは藤の花を思い起こしてみてください。藤は一つ一つは小さな花ですが、仲間とともに咲くことで大勢の人々と虫たちを魅了するほどの美しさを放っています。

そのように、一人だけで頑張ろうしなくても周りの人たちと協力することで大きな仕事もできるようになるし、達成の喜びも、貢献の喜びも、同じように大きなものとなります。穀雨の大地と雨は、やがて豊かな実りをもたらすのです。

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