4月20日は皆既日蝕。運命が反転する「蝕の季節」に突入します。
4月20日午後1時12分、皆既日蝕を迎えます。日蝕とは、光を失った新月が太陽と重なる現象。いわば月が太陽を「喰らう」のです(今回、日本では見ることができません)。
「蝕」の解釈については、西洋占星術においてもさまざまな考え方がありますが、多くはそこに「急激な」という意味を見出しています。なにしろ太陽や月が瞬間的に「喰われる」のです。なにか不思議な力が一気に噴出する暗示を見出すのも無理はありません。急激な変化。急激な進行。急激な運命の露呈。さまざまな表現の仕方がありますが、じっくりと動いている運命が急激に反転するような激しさが、運命論的にみたときの「蝕」の特徴であるといえます。
さらに、今回の日蝕は、太陽を飲み込んだ新月の輪郭から太陽の炎が燃え盛る金環日蝕。光と影が強く絡み合うような強いイメージをもたらすもので、それゆえに人々の運命に急激な変化を引き起こす力を宿しています。
「蝕の季節」が導く運命とは、現在進んでいる運命とは違う場所で進んでいるもうひとつの運命です。あなたの人生に急に別の運命が入り込んでくる、あるいは、いま生きている現実が急に反転する。「蝕」とは、そのような現象を起こす可能性がある時間です。ただ、それはあくまで「可能性」であり、まったくそのような影響を受けない人も多いもの。つまり、西洋占星術的にも予測不能であることが蝕の最大の特徴なのです。
4月20日の日蝕を合図として、日蝕と月蝕が連続する「蝕の季節」に突入します。
この4月20日の皆既日蝕、そして、5月6日の半影月蝕、さらに、5月20日の新月と続く一ヶ月間を「蝕の季節」と呼びます。「蝕の季節」は半年に一度のペースで訪れますが、日蝕→月蝕、あるいは、月蝕→日蝕といった具合に「蝕」が連続します。これらはふだんであれば満月と新月という約一ヶ月に一度ずつ訪れる現象に過ぎないのですが、それぞれが「蝕」を伴うことによって、現在進んでいる運命が「喰われる」と解釈できます。いま進んでいる運命がぐるりと「反転」する可能性が出てくる期間。これが「蝕の季節」です。
5月20日の新月により、「蝕の季節」は終わります。この新月は日蝕にはならないのですが、それに近いパワーを持った新月です。そして、この新月には「生まれ変わり」というキーワードが強く働いています。というのも、この新月は「破壊と再生」の星・冥王星と共鳴するからです。冥王星は3月23日に約16年ぶりとなる星座移動を果たしたばかり。今回の「蝕の季節」の終わりは、時代の大きな転換点を強く私たちに訴えかけるものといえるでしょう。
以下では、星座タイプ別に、「蝕の季節」があなたの運命に与える影響の「可能性」をストーリーとしてお伝えします。抽象的な文章ですが、「蝕」の影響はそれを受け止める人との相互作用によって生まれるものでもあります。あなたの心に浮かぶストーリーを大切にしてみてください。
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12星座別、「蝕の季節」が与える「もうひとつの運命」とは?(4/20〜5/20)
日蝕、月蝕、そして、新月。「終わり」と「始まり」が入り混じった節目のとき。
日蝕、月蝕、そして、新月。「終わり」と「始まり」が入り混じった節目のとき。
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