１０月９日、冥王星が逆行終了！ 「喪失」が新たな「始まり」へと繋がります。

10月9日午後6時55分、約五ヶ月間逆行を続けていた冥王星が、ついに逆行を終了します。

星が逆行する期間とは、その星が司る運命に対して調整が行われる期間です。凝り固まった筋肉や関節をふだん使わない方向へとストレッチするかのごとく、星は逆行することで運命の淀みを振り落とし、本来持っている力をフルに発揮できるよう調整していきます。逆行はいわば「運命の整体／ストレッチ」なのです。

冥王星は人々に「変容」をもたらす星です。「変革」ではなく、「変容」。激しくわかりやすい変化というより、さらに根源的な、人としての在り方が変わるようなイメージです。たとえば、ふとした瞬間の「そういえば、昔あれだけ好きだったこと、執着していたことが、いまはどうでもよく思える」といった気持ち。誰もが覚えのあるこんな気持ちの裏には、大きな変容が存在しています。それも、大きなできごとがきっかけとなって考えが変わるのではなく、自分でも意識しないうちに、自然と自分という人間が大きく変わっていく……。冥王星がもたらす変容はこのようなものといえます。

そして、4月30日から10月9日までの約五ヶ月、冥王星は人々を正しい「変容」へと導くべく、「運命の整体／ストレッチ」を行ってきました。もしかしたら、この逆行期間中、なにかを失う経験をした人がいるかもしれません。ただ、それは不幸なことではないのです。

冥王星のテーマは「死と再生」です。ひとつ「なにか」を終わらせることで、新たな「なにか」を生み出す。冥王星はそんな役割を持っています。別の表現をすると、冥王星が司るのは「なにかを始めるには、なにかを終わらせる必要がある」という教え。なにかを終わらせ、そこから再生することで、根源的な「変容」へと導かれるのです。逆行期間中になにかを失ったならば、そのスペースに新しいなにかが生まれてくるはず。それこそが、人々が正しい「変容」に辿り着くために冥王星がもたらした「運命の整体／ストレッチ」の効果というわけです。

また、特筆すべきこととして、今回の逆行が山羊座に滞在する冥王星にとって「最後の逆行」となることが挙げられます。冥王星は2008年から山羊座に滞在し、人々に「変容」をもたらしています。その間に逆行を繰り返してきたのですが、逆行は今回が最後となり、2023年3月23日には次の星座である水瓶座へと大移動。これは、人々がいま経験している変容がまもなく完成を迎えることを意味します。そして、成し遂げた変容を土台に、また新たな変容へと向かい始めるのです。人々が、世界が、時代が、これから大きく変わることになります。

「最後の逆行」を終え、正しい方向に動き出す冥王星。山羊座滞在もあと半年を切っています。以下では、①冥王星の役割、そして、②冥王星が約16年かけてあなたににもたらす変容について、詳細に記述しています。自分の星座を選んでください。

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