FOR EARTH(己)

このページでは2024年の大地(己)タイプの年間運勢とともに、1月〜12月まで、あなたの運勢をさまざまな切り口で紹介していくオリジナルテキストを毎月更新で掲載していきます。更新は1月1日より毎月1日に行われます。
※2024年12月1日更新（12月の運勢を文末に追加しました）

大地(己)タイプの香り：フルーツ

レモン、グレープフルーツの香りにグリーンティ、ムスクでまとめた香り。大地(己)タイプのあなたは四柱推命的には「土」のエレメントに属します。物事を生み出す運命を持ったあなたという舞台で、さまざまな出会いの種が実ります。2024年辰年は、巡り合いの時です。

２０２４年辰年、「巡り合い」の香り

運命を巡らせる、運命を変える、運命を進展させるために重要なのは、やはり出会いです。人との出会いによって仕事は進展するし愛情は深まるものです。そして今年のあなたはとても重要な出会いをする流れに入ります。

大地(己)タイプのあなたには、もう一つの半身というべきタイプが存在します。それは樹木(甲)タイプです。これら2つはお互いに足りないものを持っていて、それらが合わさることで大きな力を発揮することになっています。これは四柱推命で干合（かんごう）呼ばれる現象です。大地(己)は樹木(甲)と合わさることで、それぞれがとても強い運気を放つことになっています。これは長いこと離れて暮らすことを余儀なくされていた恋人同士が再会するようなイメージです。お互いがお互いを磁石のように引きつけて、ピッタリと離れなくなるのです。

2024年2月4日から「甲辰」年に入ります。そう、上で述べたあなたの半身である甲(辰)が訪れるのです。これはこの一年間、大地タイプのあなたはとても重要な出会いの可能性に恵まれるということを意味します。不思議と惹きつけられる人が現れる年であり、それぞれの関係性がいい具合にはまるとお互いの長所・短所や持ち味を上手に扱いながら協力して鮮やかに物事を成し遂げることができます。ただ、「この人と出会うために生まれてきたのか」とさえ思えるような出会いが起こり得る反面、自分の中で相手の存在が大きくなりすぎて共依存的な関係となってしまうこともあります。自分と相手とがパズルのピースように組み合わさる年なので、二人以外の世界が視界から消えてしまいがちなのです。これは恋愛に限った話ではなく、仕事上の関係でもあり得るし、そのた日常生活でも起こり得ることです。

出会いがそのままうまく進展していく人としない人、この差がどこで生じるのかというとやはり個々の運命によると言えます。ただそれ以外にうまくいかない理由をあげるとしたら、相手に対して自分の思い込みや理想を押し付けすぎているせいかもしれません。もし今年、あなたが興味を強く惹かれる相手が現れたとしたら、自分の理想（こうあってほしいとの思い）を相手に向けすぎていないか、時折チェックしてみるといいようです。

恋の相手や同僚、友人知人、上司と部下の関係、家族や親族など人によって関係性は様々だとしても、そのチェック項目自体は変わらないはず。理想の押し付けは多くの場合、相手を自分の思うように変えてしまいたいという気持ちと相まって、単なる負担としてお互いの関係を気難しくさせてしまうものです。心理学的には「投影」と表現されるのですが、この理想を相手に投影することは、人に興味を持って近づいていくためには必要なプロセスです。でも、この投影が強ければ強いほどのちには幻滅が待っていることになります。

それぞれの資質を高め合い協力するという幸運な関係性を築ける人は、自分の理想や思い込みを相手に押し付けることなく、お互いのことを素直に受け止められるようです。そして、それぞれの過不足を理解して補い合うことができるのです。つまり、良い関係性を築きたいという意思があり実際に必要な時に必要な気づかいができるからこそ、お互いの関係をうまく回していけるのです。

こういったおおらかで調和的で理解のある姿勢が結果的にあなた自身の知性や品格を高め、そして人格を高めることに繋がります。ひいては質の高い出会いやハッピーな人間関係、あるいは仕事の順調さへとつながっていくようです。たとえ人から苦言や助言を受けることもあっても、そうしたおおらかさが備わっていれば、相手の意見を突っぱねることなく受け入れ、あなたはより一層のしなやかな強さを手に入れるはずです。

大切なのは「受け入れる」気持ちです。誰に対しても先ほどの注意点をチェックしてみるのがいいようです。相手を自分の意のままにしようとしない、変えようと躍起にならないということは、つまりは相手の価値観や心の自由を認めて尊重するということなのです。

２０２４年１２月：大地(己)タイプの運勢

12月7日には、二十四節気の一つである「大雪」の季節を迎えます。大雪は、本格的な冬の訪れを告げ、天地が純白の装いに包まれ始める時期を表します。自然界は深い静寂に包まれ、生命力を内に秘めながら冬の眠りへと向かいます。そして、この大雪の季節に入ることで月間の干支が「丙子」に変わり、四柱推命的には新たな月間運勢が訪れるのです。 「丙」は太陽の光を象徴し、明るさと温かさ、そして純粋な生命力を表します。それは、厳しい寒さの中にあっても、大地を暖め、生命を育む太陽の光のような存在です。「丙」は情熱と創造性を高め、周囲に光と活力をもたらす力を秘めています。冬の暗さの中にあっても、内なる光を灯し続ける強さを与えてくれるのです。 一方、「子」は鼠を表すとともに、真冬の季節を表しています。「子」は新たな生命の誕生と潜在的な力の象徴です。地上は凍てつく寒さに包まれていても、地中では確かな生命力が静かに芽吹きを待っているのです。それは表面的には静寂でありながら、内側では力強い生命の準備が進められている時期を表します。 この二つが合わさった12月の干支「丙子」は、太陽の光の温かさと真冬の静寂が融合することで、内なる光と新たな生命力の調和がもたらされる時期となります。この組み合わせは、外の世界が最も暗く冷たい時期にあっても、内なる情熱を灯し続け、来たる春への準備を整える力を与えてくれるでしょう。それは冬の厳しさの中に秘められた希望の光のように、現在の困難や停滞を超えて、新たな可能性を見出す機会となります。 大雪の季節は、世界が白銀の静けさに包まれる時期です。この時期の「丙子」の運気は、私たちに内なる光を大切にすることを促します。外界の厳しさに囚われることなく、自身の中に温もりと希望を育て、それを周囲にも分かち合う。そんな温かな光に満ちた一ヶ月となるはずです。 また、12月22日には冬至を迎えます。これは一年で最も昼が短く夜が長い日であり、陰の力が最も強まる時です。ただ、冬至を境に少しずつ昼の時間が長くなり始め、新たな光の季節への転換点となります。そう、一陽来復の瞬間です。「丙子」のエネルギーを活用して、この最も暗い時期にこそ内なる光を見出し、来たる春に向けた準備を整えることが大切です。それは、厳しい冬を乗り越えるための知恵と、新たな始まりへの希望を与えてくれることでしょう。

その上で以下、大地(己)タイプの１２月、つまり「丙子」月の運勢の流れを紹介します。

12月の干支は「丙子」で、丙は太陽を表す十干です。大地に降り注ぐ太陽は、植物の成長を促す力になります。つまり、あなたの魅力が最大限に発揮される月になるといえるでしょう。大地の中で眠っていた種が芽を出すように、思いがけない才能があることに気づく可能性もありそうです。チャンスを逃さないためにも、何事にも積極的になることが大切です。自分には向いていないと思って避けていたことが、実は意外と得意かも……ということもありそうです。物事に動じず、安定感があるのがあなたの長所ではありますが、ときにはいつもと違う環境に身を置いてみるなど、変化を楽しむ心も忘れないようにしてください。その経験が、あなたの成長の糧になるのは間違いありません。１人ではどうしても勇気が出ないという場合には、アクティブな友人についてきてもらうのもよいでしょう。一歩踏み出せればその先の未来は変わっていくでしょう。 とはいえ、７日は二十四節気の「大雪」で」季節は寒さが増す時期です。大地に温かい陽光がそそがれる日は少なく、思うようにうまくいかないことが多々あるかもしれません。それでも来年２月３日は「立春」で、暦の上では春になります。さらに、四柱推命では新しい年がスタートするのは立春から。今年、計画通りにいかなかったことや、なかなか手をつけられずにいたことがあるなら、このタイミングで仕切り直しするのがおすすめ。辰年は２月２日まで続くので、それまでは助走期間として使い、２月３日に切り替わる巳年はじめにスタートすると、きっと、いい運気の波に乗れるでしょう。

12月の運勢をもって更新は終了します。