冥王星が双子座タイプにもたらす「変容」(2008〜2023年)
冥王星が約16年かけてもたらす「死と再生」、そして「変容 」。
現在、冥王星は山羊座に滞在しています。2008年から始まったこの冥王星の山羊座滞在ですが、まもなく大きな転機を迎えます。2023年3月23日、冥王星は山羊座を後にして、水瓶座への移動を果たすのです。そして、2044年までの約11年間、冥王星は水瓶座に滞在することになります。そう、冥王星がいまあなたにもたらしている運命も残りわずか。いよいよ大いなる終焉と新たな始まりを迎えます。約16年という月日をかけた「変容」が完成しようとしているのです。
このように、長きにわたってひとつの星座に滞在し続けるということは、運命にそれだけじっくりと長期的な影響を与えるということでもあります。そもそも冥王星はあなたのなにに、どのような影響を与えているのでしょう? また、約16年という月日をかけて、冥王星はあなたをどのような変容に導いているのでしょう?
ここでは、
①冥王星の役割
②冥王星が双子座タイプに与える「変容」
のふたつの章にわけて説明していきます。
上述のとおり、冥王星は2023年3月23日に山羊座を後にします。いまは約16年にわたる滞在の最後の仕上げ段階といえます。もし「自分はなにも変わっていない」と思ったとしても、改めて自分の約16年間を振り返り、その道のりをこれからこの記事でお伝えすることと重ね合わせてみてください。そこに、冥王星がもたらす深い力を感じるはずです。
①冥王星の役割
冥王星は「変容の星」です。世界の深い場所に働きかけることで、すべてをまったく違うレベルのものに生まれ変わらせる役割を持っています。「変革」というと天王星が思い起こされますが、天王星がもたらす変革が表部分のわかりやすい変革だとしたら、冥王星がもたらすのはもっと裏側、あるいは、底のほうからの「変容」。「変革」には革命的な賑やかさが感じられますが、「変容」には根本からなにかが変わるという不思議さがつきまといます。たとえば、ふとした瞬間に覚える「そういえば、昔あれだけ好きだったこと、執着していたことがどうでもよく思える」といった気持ちに近いかもしれません。自分の存在がジワリと、かつ根本的に変わることで、以前とは違う価値観が身についたことを、あるとき突然気づく感じです。天王星がもたらすのは「表」の変化とお伝えしましたが、冥王星はその表部分を下支えしている「価値観」や「考え」、「思い」などに変容をもたらすとされています。
このような「変容」をもたらすさいにキーワードとなるのが、「死と再生」という言葉です。サナギから脱皮して美しい蝶が生まれるように、あるいは、自ら火に飛び込んで死ぬことで再び蘇る不死鳥のように、ひとつ「なにか」を終わらせることで、新たな「なにか」を生み出す役割を持つのが冥王星なのです。
この「死」という言葉はあくまで象徴として理解するもので、それは「終わり」や「破壊」、「喪失」といったイメージで捉えても大丈夫です。冥王星が司るのは、「なにかを始めるには、なにかを終わらせる必要がある」という教えでもあるからです。ただ、自分で無理矢理終わらせるのではなく、気づかぬうちに自然と終えていた、仕事や生活、恋愛などにおける具体的な悩みや課題に必死に取り組んでいるうちに、いつの間にか終えていた、という感じになることが多いようです。
②冥王星が双子座タイプにもたらす変容
そして、冥王星が2008年からの約16年間で双子座タイプのあなたにもたらす変容は、
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