...

海王星が約14年かけて天秤座タイプに紡ぐ「縁」、そして、逆行が問いかけること。

2026年7月7日、海王星が牡羊座で逆行を始めます。12月12日まで、海王星は牡羊座にとどまったまま逆行を続けていきます。

海王星は、夢や無意識を司る星です。現実世界に引かれたさまざまな境界を溶かしていく働きを持っています。あなたと他人との境界、あなたと世界との境界、いまの自分と過去や未来との境界。そういった目に見えない仕切りをほどいていくことで、新しい繋がりを生み出していく。つまり、海王星とは、「縁」を紡いでいく星なのです。

海王星は2025年3月、約13年ぶりに魚座から牡羊座へと移動しました。いわば「世紀の大移動」です。その後、逆行によって魚座に一時的に戻る時期を経て、2026年1月に牡羊座へ改めて入りました。ここから2038年まで続く新しい「縁」の流れが、本格的に進み始めています。今回の逆行は、その新しい流れを世界にきちんと根づかせるための時間なのです。

この逆行期間中、いま目の前に芽生えつつある繋がりや予感が、いったん静かになることがあるかもしれません。けれど、それは後退ではありません。そこに、自然と残り続けるものと、なんとなく薄れていくものとが分かれていきます。繰り返し思い出す人や場所、言葉にならない憧れ、ふと遠ざかっていく関係性、逆に静かに残り続ける気配。そういったものはすべて、これから先の長い時間をともに歩む「縁」を選び直すための徴(しるし)です。つまり、今回の逆行はあなたの約14年の「縁」を選び直す時間だといえるのです。

「縁」とは、新たな人、場所、立場、時間、あるいは、まだ知らない自分自身との結びつきのことです。その結びつきによって、あなたの世界ががらりと変わっていく。海王星が動くとき、私たちの人生に起こるのはそういうことです。

それでは、より具体的に、海王星はあなたにどのような影響を与えていくのか。ここでは、二章に分けて説明していきます。

①海王星が2038年までのトータル14年間、天秤座タイプに授ける「縁」

②2026年7月7日からの海王星の逆行の意味

以下、順番に見ていきましょう。

①海王星が2038年までの約14年間、天秤座タイプに授ける「縁」

天秤座タイプのあなたは、人と人の間に立ち、そこに新しい関係を生み出していく人です。相手の言葉の奥にあるものを感じ取り、場の空気を読み、異なるもの同士の間に橋をかける。あなたはそうやって、自分の周りにひとつの世界を築いてきたはずです。あなたにとって「縁」とは、ただ誰かと出会うことではありません。出会った相手との間に、どんな関係が育っていくのか。そのかたちを美しく整えながら、ともに意味をつくっていくことなのだと思います。

海王星がもたらすこれからの約14年は、そんなあなたの「関係を生み出す力」が、これまでとは少し違う方向へ伸びていく時間です。

2025年3月の「世紀の大移動」以降、あなたを取り巻く「縁」には新しい流れが生まれ始めています。これまで日常のなかで丁寧に築いてきた関係や感覚が、今度はその外側へ向かって動き始めているのです。暮らしのなかで育ててきた信頼、仕事のなかで磨いてきた距離感、大切な人との間に編み上げてきた安心。あなたのいまの日常は、そういった積み重ねによって形作られています。

けれど、これからの約14年では、その内側で育ててきたものが、外の世界にいる誰かとの出会いによって、まったく別の意味を持ち始めます。新しい人間関係が増える、というだけではありません。特定の誰かとの出会いが、これまでの自分の感覚や経験に強く触れ、人生の流れそのものを変えていく。そういう深く鋭い「縁」が、少しずつ増えていくのです。

天秤座タイプのあなたにとって、この変化はとても大きな意味を持ちます。あなたはもともと、関係のなかで自分を知っていく人だからです。相手がいることで、自分の輪郭が見えてくる。誰かと向き合うことで、自分が本当に求めているものが分かってくる。だからこそ、これから出会う「縁」は、ただ世界を広げるだけではなく、あなた自身をこれまでとは違うかたちで映し出していくはずです。

しかも、この流れが本格的に動き出す2026年には、特別な後押しがありました。

(残り2798文字)