あなたの運命

木星が水瓶座タイプにもたらす「拡大」、そして、逆行による「幸運のやり直し」とは?(2025.11/12〜2026.3/11)

2025年6月10日、木星が蟹座に移動しました。この星座に滞在するのは、2026年6月30日までのトータル約一年間です。

木星は、占星術で最も愛されている星であり、多くの占星術師が運勢を占うさいの重要な指標としています。雑誌などのメディアで目にする年間占いでは、木星の動きが年間の幸運度を左右する鍵となっていることが少なくありません。

しかし、木星の魅力はそれだけにとどまりません。この星は、まるで宇宙の拡大鏡のごとく、触れるものすべてを大きく広げる力を持っています。ものごと、財産、恋愛感情、人間関係、能力、仕事、などなど。これらを増幅し、私たちの人生をより豊かでスケールの大きなものへと導きます。この特質こそが、木星が幸運の星と呼ばれる理由です。

ひとつの星座に滞在するのは、約一年間。その星座に合わせた「拡大の運気」を私たちにもたらし、約一年ごとに幸運を更新しながら、ゆっくりと12星座を巡る旅を続けているのが、木星という星なのです。

ただ、この約一年間の「幸運と拡大」は、平坦な道ではないはずです。逆行期間を挟むからです。今回は、2025年11月12日から2026年3月11日までの約四ヶ月間、逆行することになります。

逆行とは、星がふだんとは逆の方向に進む現象です(正確には、「地球からは逆の方向に進むように見える」ということ)。占星術では、この逆行に深い意味を見出しています。それは、現在の運命をいったん調整するといった意味であり、いわば「運命のストレッチ」。ストレッチでは、いつも動かす方向とは違う方向に筋肉や関節を動かすことで、その可動域を広げますが、それと同様に、星もふだんとは逆の方向に進むことで、その運命を刺激し、本来の運命を取り戻そうとするというわけです。

また、逆行には、「過去に戻る」という意味も含まれています。過去に果たせなかった課題が再び目の前に現れたり、出会うべきだった人と改めて出会ったりするかもしれない期間なのです。「幸運のやり直し期間」とも表現できるでしょう。

以下の文章では、

①2025年6月10日からの2026年6月30日までの約一年間、木星が水瓶座タイプにもたらす「幸運と拡大」

②2025年11月12日から2026年3月11日までの木星の逆行による「運命のストレッチ」

についてお伝えしていきます。

逆行は怖いものではなく、基本的にはポジティブなものです。なにしろ、通常の運行中に幸運の歯車に溜まってしまった澱みを刺激し、振り落としてくれるのですから。運命に沿った幸運が改めて磨き上げられていくイメージとともに、この約四ヶ月を過ごしてみてください。

ーーーー

①2025年6月10日からの2026年6月30日までの約一年間、木星が水瓶座タイプにもたらす「幸運と拡大」

この約一年、木星がもたらす幸運は、水瓶座タイプのあなたの日常に注がれていきます。木星の力によって、「日常の拡大」「日常のアップデート」が実現される流れになっているのです。これにより、仕事のスタイルが大きく変化する人もいれば、日常生活がグッと密度の高いものになる人もいるようです。いずれにせよ、木星の力によって、よい方向へと日常が変化し、拡大していくでしょう。

あなたはこの期間、仕事が忙しくなりそうですが、それは確実にポジティブな傾向です。一つひとつの仕事から新たな価値が次々と生み出されるイメージ。たとえば、いま関わっている仕事相手から、数珠繋ぎのごとく新たなプロジェクトが生まれたり、新たなクライアントを紹介してもらうといった連携が生まれたり。現在失職中の人や転職を考えている人の場合、新しい職業との巡り合いがあるときと考えてもいいでしょう。

また、毎日の仕事をするなかで、なにかしらの「出会い」が訪れることも。

(残り2854文字)