天秤座タイプへ:海王星が約14年かけてあなたに紡ぐ「縁」、そして、「最初の逆行」の意味とは?
2025年3月30日、海王星が牡羊座へと移動しました。この星座移動は海王星にとってじつに約13年ぶりとなるもの。これは、約13年ぶりに海王星がもたらす運命が変わることを意味します。そして、海王星はここから約14年という年月をかけて、新しい運命を人々に授けていきます。
天秤座タイプの場合、海王星の移動によって、あなたという存在に深い変化がもたらされます。端的にいうと、あなたの「縁」がこれまでの「内なる世界」から「外の世界」へと大きく変わっていくということです。
ただ、2025年7月5日から七ヶ月ほど、海王星はイレギュラーな動きをします。そう、逆行です。牡羊座への「世紀の大移動」を果たしたばかりの海王星ですが、7月5日から「最初の逆行」を始めるのです。そして、そのまま逆行を続け、2025年10月22日には、これまで約13年間過ごした魚座に一時的に逆戻りすることに。その後、10月11日に逆行を終了し、改めて順行を開始。再び牡羊座へと移動するのは、2026年1月21日となります。
海王星の動きを整理してみます。
2025年3月30日:牡羊座へ、約13年ぶりの星座移動。
2025年7月5日:牡羊座にて「最初の逆行」を開始。
2025年10月22日:逆行するあまり、ひとつ前の魚座へと戻る。
2025年12月10日:逆行を終了し、順行を開始。
2026年1月27日:再び牡羊座へと移動する。
このように、海王星は逆行することで、ふたつの星座を行ったり来たりするのですが、この期間は、約13年ぶりの星座移動によって起こる運命の変化を調整するための期間。大きな運命の移行がスムーズに行われるべく、星はいったん逆方向に進んで、張り詰めた運命の緊張をほぐし、滑らかに運命が変化していくよう調整していくというわけです。
この7月5日から始まる「最初の逆行」は、天秤座タイプのあなたにとって、どのような意味を持つものなのでしょう? そして、約14年という長い年月をかけて、海王星があなたに与える「縁」とは?
ここでは、ふたつの章に分けることとします。
①海王星が2038年までの約14年間、天秤座タイプに授ける「縁」
②2025年7月5日から始まる海王星の「最初の逆行」の意味
以下、順番に説明していきます。
①海王星が2038年までの約14年間、天秤座タイプに授ける「縁」
2025年3月30日までの約13年間、海王星は魚座に滞在し、あなたと「日常」との結びつきを深める役割を果たしてきました。あなたが通う場所、働く職場、暮らす家、携わる仕事など、毎日の生活を形作るさまざまな要素とあなたを結びつけ、その関係性を紡ぎ、ときにほぐしながら、少しずつ深めていく役割を担ってきたのです。この間、天秤座タイプは、てもたくさんの要素を日常のなかに取り込んできたはずです。ある人は、結婚や同棲を通じて、大切な人を自分の日常へと包み込みました。ある人は、就職や転職によって、仕事を介した「社会」という存在を自らの日常のなかに取り込んできました。あなたのいま過ごしている日々の生活は、まさにあなたの運命がもたらす「繋がり」の結果であり、それが「縁」と呼べるものです。この約13年間、海王星はあなたを日常との「縁」を、ジワリジワリと深め続けてきたのです。
そして、2025年3月30日以降、海王星はあなたを「外」へと導こうとしていきます。これは、内なる世界で複雑に編み込まれた「縁」から、外へと伸びる一対一の鋭い「縁」への移行を意味します。これまでのあなたは、さまざまなものごとを内側に取り込み、それらの「縁」は濃密な束となって、力強い日常を形作ってきました。しかし、これからの約14年間、あなたを取り巻く「縁」は世界との繋がりを求めて、外へと伸びていきます。外へと伸びることで「なにか」と繋がり、そこに新たな意味を生み出し始めるのです。日常という内なる世界へと集まっていくような方向性から、外へ外へと「なにか」を目指して「縁」が伸びていくのですが、それは決して広く浅い関係ではありません。運命的とも呼べるような深い絆を求めて、「縁」は伸びていきます。
それは、柔らかく温かい繭のなかから、ひと筋の光が外の世界へとまっすぐに伸びていくようなイメージでもあります。これまでの約13年が、あなたの日常を豊かに育てる期間だったとすれば、これからの約14年は、
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