あなたの運命

「蝕の季節」が牡羊座タイプに与える「もうひとつの運命」とは?(9/18〜10/17)

9月18日から10月17日まで、月蝕と日蝕が交互に訪れる「触の季節」に入ります。9月18日の月蝕を合図に始まる「蝕の季節」は、10月3日の金環日蝕を経て、10月17日の満月でその幕を閉じます。

太陽と月がお互いに「喰らい」合うという激しいイメージから、この「蝕の季節」は、運命が強く揺れ動く期間と考えることができます。

月蝕とは、太陽に照らされた地球の影が満月を覆うことで、満月が「喰われる」ように見える現象。一方、日蝕とは、新月によって太陽が「喰われる」ように見える現象です。ふだんであれば、満月はものごとに達成をもたらし、新月はものごとに始まりをもたらすのですが、今回はそれぞれが「触」を伴うため、現在進んでいる運命が「喰われ」、流れがぐるりと「反転」することがあるのです。これが「蝕の季節」です。

ただ、こういった「反転」の出方は人それぞれで、運命が大きく変化していると感じる人がいる一方、なにひとつ特別なことは感じないという人も多くいます。「蝕」がもたらす影響は不規則で読みづらいもの。大切なのは、潜在的には誰にでも「運命が反転する可能性」がある期間と知ることです。

運命学の考え方として、現実や運命はひとつではないというものがあります。いま私たちが経験している世界は、多くの可能性のなかから選び取られたひとつであって、これ以外にもたくさんの現実や運命が並行して進んでいるという考え方です(パラレルワールドといわれることも)。「蝕の季節」が導く運命とは、現在進んでいる運命とは違う場所で進んでいる「もうひとつの運命の可能性」です。あなたの人生に急に別の運命が入り込んでくる、あるいは、いま生きている現実が急に反転する。「蝕の季節」とは、そのような現象を起こす可能性があるときなのです。

ここでは、9月18日から始まる「蝕の季節」が牡羊座タイプのあなたに与える影響を、ひとつのストーリーで記述していきます。「蝕」がもたらす影響は抽象的なストーリーでしかお伝えすることができず、それはぼんやりとした「可能性」に過ぎません。ここからなにを読み取るかは人によって変わるはずですが、あなたのその解釈にこそ意味が宿ると考えてみてください。

「蝕の季節」が牡羊座タイプに与える「もうひとつの運命」

生き物やアート、アイデアや商品などに名前を付けると、それらに魂が宿るといわれます。この世界は言葉でできており、新しい生命やこれまで存在しなかった物質や新しい考えも、名付けられることで初めて意味を持ちます。意味を持つとは、世界に組み込まれるということです。逆にいうと、名前がなければ、それは世界の一部にはなれず、ひとりぼっちで存在するだけ。名前を得ることで世界の一部として認められ、社会に参加することができるというわけです。

想像してみてください。十二星座の名前がそれぞれの星座に与えられた瞬間を。ただのランダムな星の集まりが、名付けられた瞬間にそれぞれが独自の物語や象徴を持つ存在へと変わったのです。たとえば、蠍座は情熱、決断力、そして、再生と変化の力を象徴します。この星の集まりに蠍座という名前が付けられたことで、それは単なる星の集まりではなく、人々の性格や運命に深く関わる生き生きとした物語の一部となりました。同時に、人々は星座の誕生によって季節の変わり目を知り、農作業や海の航海に必要な天体の位置を理解する手がかりをも得ています。星座の名前は古代の人々にとって、宇宙の秩序を理解する鍵であり、彼らの生活や信仰と深く結びついていたといえます。

ここからが重要なのですが、牡羊座タイプのあなたは今回の「蝕の季節」に

(残り1664文字)