あなたの運命

「最初の逆行」を終えた土星が照らす試練の意味。射手座タイプに訪れる苦しみの終焉(2025.5/25〜2028.4/13)

土星は2025年5月25日に約二年三ヶ月ぶりとなる星座移動を行い、それ以来、牡羊座に滞在しています。この滞在は、2028年4月13日までのトータル約三年間続くことになります。

この牡羊座滞在期間、土星は複数回の逆行を行うのですが、2025年11月28日、「最初の逆行」を終了します。

この「最初の逆行」の終了は、特別な意味を持ちます。これまでの苦しみが過去のものとなり、あなたが進むべき道が浮かび上がる合図だからです。

2023年3月7日から2025年5月25日まで、土星は魚座に滞在していました。この約二年三ヶ月、あなたは見えない苦しみと向き合い、もがき、努力を重ねてきたはずです。ときには「なぜこんなに苦しまなければならないのか」と感じることもあったでしょう。しかし、その苦しみは決して無駄なものではなく、むしろ、すべてが、あなたがいま踏みしめているその道を作る準備ともいえるものでした。

土星は約30年かけて12星座を一周し、ひとつの星座には二、三年滞在します。その期間、土星は私たちに人生の「基盤」を築くよう促します。二、三年ごとに私たちに新たな課題を与え、私たちの成長を後押ししているというわけです。

重要なのは、滞在していた星座で培った経験や努力が、次に滞在する星座における課題を明確にし、進むべき方向を指し示してくれることです。土星の魚座時代の苦しみは、牡羊座時代の成長への道筋を照らすためのものだったといえるでしょう。

土星は、試練の星、苦難の星と呼ばれますが、より正確に表現するならば、成長を促す星です。上記のとおり、私たちに課題を与えることが、成長への道筋を照らすことになるためです。過去の苦しみが、私たちに正しい方向を教え、現在の努力は、未来への確かな基盤となる──そう、土星は過去と未来を繋ぐ星でもあります。土星の「最初の逆行」終了とともに、ここ二、三年であなたが経験した混乱や迷い、努力などが、現在、そして、未来へと繋がり始めます。

ここでは、以下ふたつの章に分けて、土星が射手座タイプのあなたにもたらしている運命をお伝えします。②の期間に苦労しながらも成し遂げたこと(それは、自分でも気づいてない達成かもしれません)をベースに、①の現在の課題が生まれています。

①2025年5月25日から2028年4月13日までの約三年間、あなたが土星から受け取る課題

②2023年3月7日から2025年5月25日までの約二年三ヶ月で、土星の試練のもとにあなたが成し遂げたこと

特に、①と②をあなたのなかでひとつのストーリーとして読み取ることがとても大切。②をベースとし、①の課題を解釈してみてください。お伝えしたとおり、「最初の逆行」を終えることで、過去の苦しみは次々と現在、未来の可能性へと繋がっていきます。螺旋階段を昇るかのごとく、あなたは人生の高みへと進んでいくはずです。

【①2025年5月25日から2028年4月13日までの期間、射手座タイプのあなたが土星から受け取る課題】

2025年5月25日から2028年4月13日までの約三年間、土星は、射手座タイプのあなたの「行動」をより力強く鍛えます。ここでいう「行動」とは、単なる日々の動きではなく、「世界に働きかける行動」のこと。少し分かりにくいかもしれないので、もう少し詳しくお話ししていきます。

私たちを取り巻く世界は、無限の可能性に満ちています。自然も、人も、社会も、それぞれがまったく異なる個性と潜在力を持っています。その世界に向かってあなたが働きかけることで、新しい価値を生み出す。これこそが「世界に働きかける行動」です。

たとえば、工芸家が自然の素材に働きかけて、美しい作品を生み出すように。ビジネスパーソンや起業家が市場や社会に働きかけて、新たな商品やビジネスを創り出すように。音楽家がこの世に無数に存在する音に働きかけて、美しい音楽を奏でるように。さらには、恋人が相手の心に働きかけて、豊かな愛情を生み出すように、夫婦がお互いに働きかけて、新しい命を授かるように。内側から湧き上がる力で外部の世界に影響を与え、そこからなにかを生み出していくことが、まさしく「行動」。そして、土星がこの期間、あなたに促そうとしているテーマであり、試練なのです。

この世界への「働きかけ」は、受け身の姿勢とは真逆のものです。自分から積極的にアプローチすることで、世界からポジティブな反応を引き出す。そこには工夫も、努力も、勇気も必要です。だからこそ、そのなかに「楽しさ」、つまり、「生きている実感」や「生きがい」が宿るというわけです。

土星があなたに求めるのは、

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