11月20日の新月が乙女座タイプに与える「可能性」とは?
11月20日午後3時47分、新月が生まれます。新月とは、月が太陽と重なり、その光をすべて失う瞬間です。
月の光が徐々に失われていく過程は、宇宙が深呼吸をする時間。そして、新月が生まれるタイミングは、息を吐き切った瞬間です。この瞬間、月は光をすべて失いながらも、強烈なエネルギーの集中点となります。これまでの経験やできごとが凝縮され、生まれ変わろうとするポイント。それが新月なのです。
今回の新月は、現在逆行している四つの星と共鳴することが大きな特徴です。
星の逆行には、その星が司る運命が過去に遡り、やり残した課題と出会い直すとの意味があるのですが、今回の新月はこれら四つの星の逆行に刺激を与え、そこに「可能性」を生み出そうと働きます。
新月が共鳴するのは、木星、土星、海王星、天王星。この四つの星は、それぞれ異なる運命を司っています。
木星と共鳴し、木星が司る「幸運と拡大」に新たな可能性を吹き込みます。土星と共鳴し、土星が司る「試練と達成」の物語が強く動き出すよう促します。「無意識」を司る海王星と共鳴し、海王星が紡ごうとする「縁」に新たな可能性を与えます。天王星と共鳴し、天王星が司る「変革」をさらに加速させます。
新月は暗闇であり、真空であり、可能性です。
新月がこの四つの星と共鳴することで、四つの星が持つエネルギーがいっせいに動き出し、あなたの人生に新しい展開をもたらそうとします。過去に遡った運命たちが、新月という「ゼロ地点」で再び未来へと向かおうとする──今回の新月は、ひとつの強力な転換点といえます。
新月に願いや誓いを投げかけるという習慣は、古くから多くの文化に取り込まれてきました。光を失った新月の闇に吸い込まれた自分の想いが、新たに生まれ出る月の光に乗って、いずれ実現される──そう、月の光が成長するにつれ、自分の想いも現実に近づいていくという、そんな美しいイメージが、新月に願いや誓いを投げかける習慣の背景にあります。
新月から48時間が、願いを託す時間です。
今回のように、新月が四つの星と共鳴することで、乙女座タイプのあなた自身にどのような運命の波が押し寄せるのかを知ることが大切です。
- 木星があなたにもたらす「幸運と拡大」の波は、どこに向かっているのか。
- 土星が与える「試練」は、あなたのなにを達成させようとしているのか。
- 海王星が紡ごうとする「縁」とは、誰との、なにとの「縁」なのか。
- 天王星が起こそうとする「変革」は、あなたのどの領域でのことなのか。
この四つの運命の流れを理解したうえで、新月に願いや誓いを投げかければ、より明確に、より強く、宇宙へと届くはず。あなたのその願いや誓いは新月の闇に吸い込まれ、やがて満ちていく月の光とともに、現実へと変わっていくでしょう。