海王星が水瓶座タイプにもたらす約１３年がかりの「縁」、その最終段階（〜2025.3/30)

2024年12月8日、海王星は魚座において最後となる逆行を終了。通常、海王星の逆行は年に一度行われますが、今回の「最後の逆行」は魚座滞在期間を締めくくるための逆行だったのです。

海王星は2012年から魚座に滞在していますが、そのトータル約13年もの長い旅路もいよいよ大詰めを迎えています。「最後の逆行」を終えるとともに、海王星は魚座滞在期間のラストスパートへ。そして、2025年3月30日、海王星は魚座を離れ、次の星座である牡羊座へと大移動することになります。

これは、大きな西洋占星術的事件です。

海王星は約13年間の魚座時代にピリオドを打ち、2025年3月末から約14年にわたる牡羊座時代へと入っていきます。これまで約13年という長い年月をかけて形作られてきたあなたの深い運命が、2025年3月末にその方向性を大きく変えるのです。現在、海王星のひとつの役割は最終局面に。運命が次のフェーズへと移行する直前であり、同時に、新たな運命が少しずつ押し寄せ始めるタイミングでもあります。過去と未来が入り混じる空気のなか、あなたは歩みを進めていきます。

ここでは、2012年から2025年3月末までのトータル約13年、海王星が水瓶座タイプのあなたにもたらす（もたらした）「縁」の方向性について、やや抽象的な表現を用いてお伝えします。海王星があなたの内なる世界をどこに導いてきたのか、じっくりと振り返ってみてください。そして、この文章を読みながら、現在のあなた自身の姿と重ね合わせてみてください。ふと心に浮かんだ思いや感覚、それらすべてが、2012年以降、あなたのなかに育まれてきた新たな感性といえるものかもしれません。この静かな「変容」の軌跡は、2025年3月末以降のあなたの基盤となるに違いありません。

ーーーー

海王星は、スピリチュアリティと無意識を司る神秘的な星です。その本質は、世界の境界を溶かし、あらゆるものをひとつに繋げていく力にあります。人と人、人と自然、あるいは、人と時間などを隔てている壁を取り払い、すべてが一体となる感覚をもたらすのです。この働きにより、私たちは他者の喜びや痛みを自分のことのように感じ、さらには、地球規模の問題、たとえば、自然破壊や動物虐待までも自分の痛みとして受け止めることに。また、過去や未来と繋がることで、ある種のテレパシーや予知のような能力を得ることもあるようです。

境界が曖昧になるため、世界はより繋がりやすくなります。人は自然のうちに似たような傾向を持つ人々や事象に引き寄せられ、「縁」はそこから生まれていくもの。この「縁」を紡ぐのも、海王星の重要な役割です。私たちの意識の水面下で、静かに、しかし、確実に「縁」を紡いでいきます。

海王星の影響力は、滞在する星座によって微妙に変化します。現在、海王星は魚座に滞在しているのですが、それゆえに、魚座のエネルギーに沿った「縁」が特に生まれやすくなっています。注目すべきは、魚座が海王星にとって「ホーム」であるという点です。星が「ホーム」の星座に滞在する期間、その影響力は通常を大きく上回ることに。まるで「実家に戻った」かのように、海王星は魚座でより強力なエネルギーを放ち、私たちに深い影響を与えているのです。そう、このトータル約13年の海王星の魚座滞在期間は、人々の無意識がかつてないほどパワフルに、かつ深く「変容」し、繋がっていく特別な期間といえます。私たちの内なる世界は、気づかないうちに大きな変化を遂げ、新たな「縁」を生み出し続けているというわけです。

海王星は、水瓶座タイプのあなたの無意識に働きかけます。

（残り1645文字）