冥王星が約21年かけて蟹座タイプにもたらす「再生」、そして、逆行を経て改めて始まる「変容」(2024.11/20〜2044)
2023年3月23日、冥王星は山羊座から水瓶座へと移動しました。これは約16年ぶりとなる星座大移動であり、世界や時代の転換点というべきできごとでした。水瓶座は「風」エレメントの星座。冥王星が水瓶座へと移動したことは、「風の時代」の本格化における大きな要素のひとつでもあります。
ただ、この大移動の後、冥王星は二回ほど逆行しています。水瓶座へと移動したにもかかわらず、逆行によってひとつ前の星座・山羊座へと逆戻りしては、再び水瓶座に向けて前進するという「行ったり来たり」を繰り返しました。
これは、時代の大きな転換を調整する動きといえます。山羊座で過ごした約16年と、水瓶座で過ごす約21年を繋ぐため、冥王星はこのような不思議な動きをしたというわけです。
そして、2024年11月20日、冥王星は「再び」水瓶座へと移動。このまま2044年まで水瓶座に滞在します。2023年3月23日からこれまでを含めると、約21年もの長さです。今後、冥王星は山羊座に逆戻りすることはありません。そう、いよいよ本格的に長い「変容」の旅を始めるのです。これは、長く深く私たちに影響を与え続けることを意味しています。約21年といえば、平均的な人生の三、四分の一。人生の大きなウェイトを占める長い期間、あなたは水瓶座の冥王星とともに過ごしていくことになります。
それでは、冥王星はこの長い期間、蟹座タイプのあなたにどのような影響を与えるのでしょう?
ここでは、
①冥王星の役割
②冥王星が蟹座タイプに与える「変容」
のふたつの章に分けて説明していきます。
あなたはこれから長い「変容」の旅に出ます。楽しいことはもちろん、うれしいこと、悲しいこと、辛いことなどが数多く訪れるでしょう。日常は目まぐるしく変化し、仕事や住居が変わるだけでなく、恋人やパートナーが入れ替わることも。ただ、目まぐるしく変化する日常の、その奥底の世界には、ゆっくり、ジワリとあなたに影響を与え続ける冥王星の存在があります。以下で説明する、冥王星が蟹座タイプのあなたに与える影響を頭に入れて、ときおり冥王星の存在を思い出してみることには意味があるはずです。
①冥王星の役割
冥王星は人々に「破壊と再生」をもたらします。サナギから脱皮して生まれる美しい蝶のように、あるいは、自ら火に飛び込んで死ぬことで再び蘇る不死鳥のように、ひとつ「なにか」を終わらせることで、新たな「なにか」を生み出すという役割を持っています。この「破壊」という言葉はあくまで象徴として理解するもので、「終わり」や「喪失」と捉えても大丈夫です。冥王星が司るのは、「なにかを始めるには、なにかを終わらせる必要がある」という教えでもあるからです。
そのような「破壊と再生」を通じて、冥王星は私たちを深い「変容」へと導きます。それは「変革」とも「成長」ともニュアンスが異なるもの。「変容」とは、わかりやすい変化というよりも、世界の深い場所に働きかけることで、すべてをまったく違うレベルのものに生まれ変わらせるイメージなのです。「変革」というと天王星が思い起こされますが、天王星がもたらす変革が表部分のわかりやすい変革だとしたら、冥王星がもたらすのは
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