あなたの運命

11月16日の満月は、天秤座タイプの三つの運命を照らす。

11月16日午前6時28分、満月を迎えます。満月とは、地球を挟んで月と太陽が正面から向き合う現象。この瞬間に月は太陽の光を正面から浴び、完全な円を描きながら、宇宙に輝くのです。

古来、月は私たちの心と深い繋がりを持つと考えられてきました。すべての光を失う新月の瞬間に宇宙の真空となった月は、私たちの誓いや願い、想いを吸い込んでいきます。そして、それらを光に変えることで次第に己を満たし、上弦を経て、満月においてひとつの完成に達します。つまり、満月は、私たちの願いや誓い、想いが満ちた輝きでもあるということ。同時に、これまでの感情の積み重ねを基盤として、新たな道を照らす灯台の役割も果たします。私たちは心の動きを月の光として満たしていくことによって、進むべき新たな道を見出すというわけです。

今回の満月は、深い運命をその輝きに宿しています。私たちの想いや道のりを吸い込んだ月が、満月の瞬間、三つのヘビー級の星と深い共鳴をするからです。

まずは、変革の星・天王星

次に、夢や無意識を司る海王星

さらに、再生の星・冥王星

運命に深い影響を与えるこれらの星は、それぞれ異なる角度で今回の満月と呼応します。これは、とても複雑な輝きです。あなたがそれこそ年単位で歩んできた道を浮かび上がらせ、あなたの現在地を照らし出すことに。そして、そこから進むべき新たな道をぼんやりと示す、神秘的で力強い光となります。

それでは、具体的に、今回の満月は天秤座タイプのあなたにどのような道を示すのでしょう?

以下、満月と共鳴する三つの星がもたらすことを説明していきます。

まずは、変革の星・天王星との共鳴について。 天王星は「変革」をもたらす星です。長い年月を費やし、人に、世界に、時代に、大きな変化をもたらしていきます。そんな天王星は、現在、トータル約八年となる牡牛座滞在の最終段階に。そして、牡牛座での「最後の逆行」の真っ最中です。

満月は天王星と正面から向き合います。この緊張感に溢れた向き合いは、あなたに問いかけをします。「きちんと変わることができたのか?」という問いを、あなたに投げかけるのです。

ここでは、天王星が天秤座タイプに与えている影響をお伝えします。この記事を読んで、天王星が牡牛座に移動した2018年以降のあなたの「変革」の歩みを改めて思い返してみてください。今回の満月は、その「変革」の歩みを照らし、来年7月の天王星の双子座への大移動によって訪れる新たな「変革」への道に、あなたを繋いでくれるはずです。

次に、海王星との共鳴について。 海王星は無意識の世界を操り、そこでさまざまな「縁」をもたらす星です。長きにわたって、海王星はあなたにさまざまな「縁」をもたらし、そして、解いていきます。そんな海王星は現在、トータル約13年となる魚座滞在の最終段階を迎えています。これは、来年3月に牡羊座への大移動を控えてのこと。海王星もまた、魚座にて「最後の逆行」を行っています。

満月と海王星との共鳴は、トラインと呼ばれる共鳴。満月は、あなたがこれまでに得た「縁」を柔らかく照らします。

ここでは、海王星が天秤座タイプに与えている影響をお伝えします。この記事を読んで、海王星が魚座に移動した2012年以降のあなたの「縁」を思い返してみてください。いま、あなたが手にしている「縁」は、これからの長い人生における大切な「基盤」となっていくに違いありません。

さらに、冥王星との共鳴について。 冥王星は「破壊と再生」を司る星です。なにかを失わせることで、なにかを生み出す。そんなダイナミックな動きを、冥王星は私たちの運命にもたらします。冥王星の影響のもと、「破壊」(あるいは「喪失」)と「再生」をくり返し、あなたも深い「変容」を経験していきます。

満月はこの冥王星と、セクスタイルと呼ばれる共鳴をします。これは、お互いが積極的に働きかけるもの。運命の力が増大するときです。冥王星は2023年3月に約16年ぶりに星座移動を行い、水瓶座における「再生」の旅を始めています。約21年という長い、長い期間をかけて、あなたを深い「変容」へと導こうとしているのです。そんななかでの満月と冥王星の共鳴は、あなたの「変容」の道を照らす輝きに。トータル約21年間の「変容」の旅、その辿るべき道を照らしてくれます。

ここでは、冥王星が天秤座タイプに与えている影響をお伝えします。この記事を読んで、本格的に始まるあなたの「変容」の旅に思いを馳せてみてください。

2024年も残すところ一ヶ月半。今回の満月は、激動の2025年に向けて、あなたに心の準備を促しているようでもあります。天王星がもたらす「変革」、海王星が紡ぐ「縁」、そして、冥王星が示す「変容」。今回の満月は、大きな時代の転換点に立つあなたの現在地を、三つの重要な星との共鳴を通じて、深く照らしていきます。