「最後の逆行」を終えた土星が照らす試練の意味。蠍座タイプに訪れる苦しみの終焉。
2023年3月7日から、土星は魚座に滞在しています。この魚座滞在期間に土星は逆行を複数回行ったのですが、2024年11月15日、ついに「最後の逆行」を終えることに。土星は魚座で行うべき逆行をすべて終えるのです。これから土星は逆行することなく、次の星座・牡羊座へとまっすぐに向かっていきます。
そう、「最後の逆行」を終えた土星は、もうすぐ星座を移動します。具体的にいうと、2025年5月25日に牡羊座へと大移動するのです。これは、約二年三ヶ月にわたるあなたの試練の終了を意味するもの。苦しみからの解放であると同時に、大きな成長を手に入れるタイミングでもあります。いま苦しい思いをしているあなたに、もうすぐ新たなステージがやってきます。
土星が12星座を一周するのにかかる時間は、約30年。ひとつの星座で二、三年過ごすことになります。その星座に滞在する期間、土星は人々にそれぞれの「基盤」を作り上げるよう促していきます。つまり、土星は二、三年ごとに人々に新たな課題を与え、成長を促すということ。たとえば、ある人には「愛の課題」を与え、ある人には「キャリアの課題」を与えます。そして、二、三年が経ち、土星が星座を移動するとともに、人々はその課題を終えます。苦労の果てに、成長を手に入れるというわけです。
土星は試練や苦難の星といわれることが多いのですが、より正確にいうならば、成長を促す星です。人々に試練や課題を与えることで、大きな成長への道筋をつけてくれるからです。そして、成長とは、過去に築いた「基盤」の上に、さらに高い「基盤」を作り上げていく作業。苦難の末に成し遂げた「基盤」があることで初めて、さらに広い夢や高い目標を定めることができるのです。そういった意味で、土星は過去と未来を繋ぐ星ともいえます。
過去、苦しかったこと。現在、苦しんでいること。それは未来へと一直線に繋がっています。苦しいなかでもがいたことが、いまのあなたを形作り、いま必死でもがいていることが、今後、あなたが進むべき道を切り開いていきます。「なぜ私はこんなに苦しまなければならないのだろう」と思わせるような経験も、決して無駄にはなりません。お伝えしたとおり、その苦しみは必ず未来へと一直線に繋がっています。土星があなたの苦しみを昇華させ、未来へと繋がるよう働いてくれるのです。
ここでは、以下のふたつの章に分けて、いま土星が蠍座タイプであるあなたに与えている運命をお伝えしていきます。②の期間に苦労しながらも成し遂げたこと(それは、自分でも気づけていない達成かもしれません)を「基盤」として、①の現在の課題が生まれています。
①2023年3月7日から2025年5月25日までの約二年三ヶ月、あなたが土星から受け取る課題
②2020年12月から2023年3月までの約二年半、土星の試練のもとにあなたが成し遂げたこと
特に、①と②をあなたのなかでひとつのストーリーとして読み取ることがとても大切です。②をベースに、①の課題を解釈してみてください。
繰り返しとなりますが、土星は2025年5月25日に次の星座・牡羊座へと移動します。あなたの試練が終わりを迎えるときです。これによって、①の課題によってあなたがいま受けている苦しみは昇華され、これからの人生の「基盤」となり、さらなる未来へと繋がっていきます。試練の終わりはまもなくやってきます。「いま苦しくても、この苦しみは未来へと繋がっていく」と心に留めておきましょう。
ーーーー
【①2023年3月7日から2025年5月25日までの約二年三ヶ月、あなたが土星から受け取る課題】
2023年3月から2025年5月25日までの約二年三ヶ月、土星は蠍座タイプであるあなたの「行動」をより力強くするべく鍛えることになります。ここでいう「行動」とは、「世界に働きかける行為」という意味です。ちょっとわかりにくいと思うので、もう少し詳しく説明してみます。
私たちを取り巻く世界は可能性に満ちていて、自然も社会も人も、それぞれがまったく違う個性と可能性を持っています。「世界に働きかける」とは、他人も含め、自然、もの、情報、場所などにあなたがアプローチすることであり、そこから価値を引き出す行為です。
たとえば、工芸家は自然の素材に働きかけることで、美しい作品を生み出します。起業家やビジネスパーソンは市場に働きかけることで、お金を生み出します。音楽家は世のなかに無数に存在する音に働きかけることで、美しい音楽を生み出します。恋人は相手の心に働きかけることで、ふたりの間に多彩な感情を生み出します。夫婦はお互いに働きかけることで、子供を生み出します。こういったことが「世界に働きかけて価値を生み出す」ということです。
受け身の快楽というよりも、自分から世界に働きかけることで手に入れられるものといえます。さまざまな工夫やアイデアを持って社会や人々に働きかけることで、そこからポジティブな反応を引き出す。この一連の流れのなかで、人々は「楽しさ」、つまりは「生きているという実感」といったものを手に入れるのです。土星はあなたに、この新たな価値を生み出すために行動を続けることを求めています。そして、働きかけるべき世界は人それぞれです。
この期間は単純にハッピー! というわけにはいかないでしょう。「生みの苦しみ」という言葉がありますが、新たな価値を生み出すにはそれ相応の修行、努力、そして、時間が必要なのです。ときにはうまくいかずに絶望することがあったとしても、この約二年三ヶ月は人生においてこのうえなく幸せな期間であるはず。たとえば、
(残り1506文字)
ここから先は、SOLARITAプレミアム会員専用コンテンツです。
この続きを全文を読むには無料会員への登録後、
月額500円(税込)のSOLARITAプレミアムに登録してください。