あなたの運命

土星が牡牛座タイプに伝える「苦しみの行方」と、逆行の意味(6/30〜11/15)

人生という大海原を航海していくなかで、私たちはときに激しい嵐に見舞われることがあります。その嵐の中心にあるのが、土星という星の存在です。土星は厳しい教師のごとく、私たちに試練を与え、成長を促します。その試練を乗り越えてこそ、私たちは人生という大海原を航海するための航海図を手にすることができます。そう、土星はとてつもなく偉大な星です。

2023年3月7日に土星が魚座へと移動しました。土星はそこからトータル約二年三ヶ月、具体的には2025年5月25日まで魚座に滞在。牡牛座タイプのあなたに人生の航海図を作り上げるよう促していきます。

この航海図は一朝一夕に作り上げられるものではありません。それは、たとえば、未熟な航海士が、荒波に揉まれて暗礁に遭遇しながらも、やがて熟練の航海士へと成長していくプロセスのようなもの。冒頭でもお伝えしたとおり、人は嵐に立ち向かい、運命に挑戦し続けることで初めて、頼れる航海図(それは人生の基盤ともいえます)を手にすることができるというわけです。

過去の苦しみは、現在のあなたを形作っています。暗闇のなかで羅針盤を頼りに進んだ航海は、未来に向かう航路に通じています。「なぜこんなに辛い思いをしなければならないのだろう」と思える経験にも、必ず意味があります。土星はいまあなたが直面している試練を、未来へと繋げてくれるのです。

現在、苦難の最中にある人もいると思いますが、夢中で課題に立ち向かっているうちに、ふと、彼方に目的地が見えてくるはず。土星はあなたの過去と現在、未来をひとつの線で繋げて、輝かしい人生を生み出してくれる星だからです。

そして、630日から1115日まで、土星は逆行します。

逆行とは、いわば「運命のストレッチ」です。筋肉や関節をふだん使わない方向へと伸ばし、その可動域を広げるかのように、星は定期的に逆方向に進むことによって運命に刺激を与え、その本来の可動域を取り戻そうとします。

この土星逆行が与える影響は人によって変わります。そして、その本当の意味を知るには、まず2023年3月7日から魚座に滞在している土星が牡牛座タイプであるあなたに与える影響についてお伝えしなければなりません。

ですので、ふたつのパートに分け、詳細に説明していきます。

202337日から2025525日まで、あなたが土星から受け取る課題。

2024630日から1115日までの逆行期間、あなたが土星から受け取る「運命のストレッチ」。

さらにもうひとつ。①のいまあなたが受け取る課題とは、じつはそれ以前の2020年末から2023年3月までの期間に、あなたが試練に耐えて達成したことから生み出されたものでもあります。つまり、過去から続くストーリーとして、いまの課題を捉えることがとても大切。これをふまえ、この記事の最終章では、

③2020年末から2023年3月まで、土星の試練のもとにあなたが成し遂げたこと。

もお伝えします。

過去の③の期間、あなたが手に入れた「なにか」が、現在の①に通じています。そして、①の運命がより正しく流れるよう促すために、②の6月30日から11月15日までの逆行が起こると考えてください。牡牛座タイプのあなたに流れるストーリーを、以下の①、②、③にて順を追って確認しておきましょう。

【①202337日から2025525日まで、あなたが土星から受け取る課題】

2023年3月7日から2025年5月25日までの期間、牡牛座タイプのあなたはより広い世界を目指す流れにあります。そして、この旅は現在のあなたの仕事や生活を飛び越えた場所に通じる可能性が。

そう、より大きな目的地を目指して(それがどこなのか、あなたもわからないかもしれませんが)進んでいく姿が見えるのです。特にこれまでに学んだこと、努力したことを土台として、大きな世界に飛び立つための時期となるようです。

これまであなたはたくさんの努力をしたはずで、そのぶん大きく成長しています。だからこそ、狭い範囲の人間関係に縛られたり、上下関係のゴタゴタに巻き込まれたりするのが嫌で、世代や性別、国籍などを越えた交流を見出そうとする傾向も出てきそうです。それはローカルな場所でしか通じない価値観や内輪話への反発かもしれないし、より前向きにいえば、新しい未来をしがらみや権力闘争のない人間関係のなかで実現したいという願望かもしれません。

たとえば、国内向けの仕事をしている人であれば、日本市場のガラパゴス化に疑問を感じて、海外を視野に入れたビジネスを目指す方向に変わっていくなど、自分の手の届く範囲での活動に窮屈さを覚え、より大きな世界を夢みることに。特に、いままで人間関係や社会の良いところ、悪いところをたくさん見てきた人ほど、この期間の価値観の転換は大きなものとなり得ます。組織から外れ、肩書をなくして、もっと自然体で生きたいと思う人もいるでしょう。

ただ、

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