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蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)の5日間です(5/20-5/25)

二十四節気「小満」の初候は七十二候の蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)の6日間となります。

蚕はその繭(まゆ)から絹、つまりシルクを生み出します。ちょうどこの時期は、卵から孵化した蚕が桑の葉を勢いよく食べはじめる季節です。

そもそも蚕ははるか昔から人に飼育されてきた蛾の幼虫で、野生の蚕は存在しません。シルク得るために、人々は蚕に桑の葉を与えてその成長を促します。この養蚕は古代中国で始まったもので、シルクロードと呼ばれる道を渡って世界中に広まりました。
蚕が桑の葉を食べるその勢いは猛烈なもので、大きな音をたてて1日3回の食事をします。そして急激に成長した蚕は数回の脱皮を繰り返した後、口からシルクを出して繭を作ります。蚕はこの繭の中でサナギとなるのです。

ところで、運命学では「脱皮」という現象に大きな意味を見出します。脱皮を繰り返して成長する生物は多く、蝶や蛾のように、サナギから成虫へ羽化するなど形態そのものが変わる脱皮もあります。古来人々はこの脱皮に人間の精神的な成長との類似を見出していました。つまり、本当の精神的成長を遂げるにはなんとなく日々を過ごしていくのではダメであって、その人の現在の殻を破って成長しなければならない、と考えたのです。

シルクの繭を作った蚕は、その中でしばしの眠りにつきます。
そして目覚めると同時に、美しい繭を破って羽化するのです。
新たな旅立ちに向かう荒々しいたくましさを感じさせます。


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