２０２４年、海王星がつなぐ「縁」は最終段階へ。１３年の総仕上げから新たな繋がりへ。

海王星はとてもゆっくりと宇宙を旅しています。約165年という月日をかけて12星座を一周します。そのぶん、一つの星座に滞在する期間も長くなります。海王星は2012年から魚座に滞在しているのですが、その滞在は2025年3月まで。じつに13年という長きにわたって魚座に滞在することになっているのです。

これは13年という月日をかけて、私たちに影響をもたらすことを意味しています。とてもじっくりと、ゆっくりと海王星は私たちの何かを変えていくのです。では、海王星は私たちの何を変えようとするのでしょう？

それは、私たちの無意識です。

海王星は夢や無意識、そして人々のスピリチュアリティを司る星です。人々の夢や無意識などの世界に働きかけて、そこに変化をうながす星です。さらにいうと、ものごとの境界を曖昧にしていく働きを持った星といえます。人と人の壁を無くしたり、人と自然との区別を無くして一体になるよう繋げたり。こういった働きにより、人の喜びや痛みを自分のことのように感じることになり、さらに大きな視点からは自然破壊や動物虐待を自分の痛みとして感じることもあるのです。

境界が無くなるということは、物事が繋がりやすくなるということでもあります。人は同じような傾向をもつ人や物事、出来事と繋がっていくものです。似たもの同士が集まっていく傾向は、ある程度普遍的な現象といえます。こういった繋がりを「縁」と呼びますが、海王星は意識の水面下で「縁」を繋いでいく星ということもできるのです。

海王星はこの後2025年3月まで魚座に滞在します。海王星はトータルで13年という長期にわたる魚座滞在をしているのですが、現在すでに11,2年が経過しています。つまり海王星はいま一つのフェーズの最終段階に入っています。それは、次のフェーズへと移行する直前の仕上げの段階ともいえます。2025年3月に海王星は次の星座・牡羊座に移動します。そのタイミングで海王星のエネルギーは変わり、新たな方向性が生まれ、その方向性に沿った「縁」が繋がっていくことになります。つまり今は魚座が生み出す「縁」の最終段階であり、もうすぐ(2025年3月より）牡羊座の「縁」の時代が訪れるのです。

いま、海王星は魚座滞在期間の最終段階を過ごしています。13年にわたる「縁」の総仕上げを行う時であり、新たな時代に向け準備を始めるタイミングでもあります。

以下の記事では12星座別に、魚座に滞在中の海王星がもたらす13年の無意識の物語をお伝えいたします。とても抽象的な話ですが、海王星がゆっくりとあなたの無意識世界の「縁」を繋ごうとしているイメージとともに文章を読んでみてください。