FOR OCEAN(壬)
このページでは2024年の海(壬)タイプの年間運勢とともに、1月〜12月まで、あなたの運勢をさまざまな切り口で紹介していくオリジナルテキストを毎月更新で掲載していきます。更新は1月1日より毎月1日に行われます。
※2024年11月1日更新(11月の運勢を文末に追加しました)
海(壬)タイプの香り:ゼラニウム
快いローズの香りを伴ったゼラニウムの香り。海(壬)タイプのあなたは四柱推命的には「水」のエレメントに属します。ゼラニウムの香りはそんなあなたの運命と重なる香り。2024年辰年、世界へ、人へとあなたが働きかけることで、道が開けていく時です。
2024年辰年、「解放」の香り
2024年2月4日の立春から「甲辰」年に入ります。この「甲」は樹木を象徴しています。壬(海)タイプのあなたはもともと多くの水によって樹木を育てる使命を持って生まれており、「甲」が巡ってくる今年は何かを生み出す期間と解釈することができます。ただ、そのためには心の底から湧き上がるエネルギーや情熱が必要となってきそうです。本気で何かを追い求め、何かを達成したいのであれば、「甲辰」年はその期待に応えてくれるはずです。ただ夢や目標を手にするまでの道のりは平坦ではないはずです。不条理な出来事に「なぜこんなことが起こるのだろう」と運命を恨むこともあるかもしれません。ただこれは、あなたが本気で何かを求めて行動する場合のことです。あなたがそれほど本気でないならば、大きなトラブルが起こることなく物事は進んでいくはずです。
これはいわば摩擦のようなものです。速く移動しようとする時は摩擦も増えるし、ゆっくり進む場合は穏やかな刺激のものとに物事は進んで行きます。だから今年は、あなたの覚悟によってその運勢のあり方が変わってくる年ということができそうです。同時に今年は、あまり見返りを求めない心構えが必要です。奉仕の気持ちでさまざまな人やコミュニティ、組織などに働きかけるべきなのです。ふつう、人は自分のエネルギーを使うと疲弊しますから「だったら私自身のために自分のエネルギーを使うほうがいいじゃん」と考えることがあるものです。ところが、そうした考え方は利己性を強め、自分の中の限られたエネルギーしか使えなくなっていくため、やがて新鮮さが失われて毎日がつまらなく感じてきてしまいます。エネルギーの健全な流れを自ら止めてしまうのです。
もともと海(壬)タイプのあなたはとても大きなスケールの運命を持っています。まるで大海に生まれる海流のように、人々を巻き込みながら大きな夢や目標に向かって歩いていける流れを、あなたは本来的に持っているのです。ただ、そんなあなたであっても、報われず人々に認められない努力を続けるのは辛いものです。ですので、もし人付き合いに疲れてしまったらしっかり休養をとる、栄養のあるものを食べてお風呂に入ってよく寝る、生活習慣を見直して改める、芸術や音楽などの力を借りて元気をもらう、といった新陳代謝が必要です。十分なエネルギーを心と体の隅々にまで循環させるように心がけてください。
大切なのは自分を知ることです。自分の中に眠っている才能、長所、あるいは優しさでもいいです。今年はそれらを自覚することになります。「自分が何者か」ということを知る機会が増えそうなのです。例えば押し付けられた仕事をしているうちに楽しさを見出したり、偶然隣り合わせになった同僚と深い関係になったりと、避けられない状況を引き受けることで自分が何者かを深く知ることがありそうです。巷ではよく「開運」という言葉が使われますが、「開運」の前提とすべきことは「自分を知る」ことです。 自分について知るというのは、自分の考え方や感情の扱い方、行動パターン、生活習慣、クセ、コミュニケーションのあり方などを振り返って改善していくということです。自分を知ることがないままただ開運旅行へ出かけたり、あれを買ったりこれを身に着けたりしただけで、その人の運が底上げされて良くなるなんてことはないのです。仮にあったとしても花火のように一瞬なはずです。そういう意味で、あなたにとって「甲辰」年は自分を知るとても貴重な一年と言えます。
そして、自分の中に宿る優れた価値を発掘するには、それなりの強さとしなやかさを持ってなければなりません。惰性に流されたままでは一年かけても自分の中の宝物を掘り起こすことはできないでしょう。逆に、本気で開運や転換を求めて日々それについて意識している人なら、偶然目にした文章や誰かのちょっとした言葉などからも有用なヒントを得ることができるものです。人々や社会や偶然に対して「自分を開く」強さを持つことで、成長の階段をトントンと上がっていくことができるはずです。
いま、世界は転換期に入っています。新たなテクノロジーによってこれまでとは違う社会が動き出す中で、あなたはその勢いに疲れてしまうこともあるかもしれません。世界があなたを置いてけぼりにしているような被害者意識さえ起こり得ます。そんな時こそ、海(壬)タイプのあなたが本来持つ強さ、そしておおらかさが大切になってくるのです。少々の気後れや劣等感を感じたとしても、あなたは遥か彼方に他取り憑くべき場所を直感的に知っているのです。気持ちを強く持つことで、道は開けるはずです。今年はあなたにとって最高の年とは言えないのですが、情熱を持ってゆっくりでもいいので歩き続けるべき一年なのです。
2024年11月:海(壬)タイプの運勢
11月7日に二十四節気で「立冬」を迎えます。立冬は文字通り「冬の始まり」を意味し、暦の上ではこの日から冬に入ります。秋の実りが終わり、自然が静寂に包まれ始める時期です。世界が徐々に冬の装いへと移り変わるとシンクロするように、人々のエネルギーはより内面へと巡ります。そして、この立冬に入ることで月間の干支が「乙亥」に変わり、四柱推命的には新たな月間運勢が訪れるのです。 「乙」は草花を象徴し、優雅さと繊細さ、そして創造性を表します。それは、しなやかな竹のように風に揺られながらも折れることなく、また花のように美しく咲き誇る存在です。「乙」は芸術的な感性と直感力を高め、新たな美や調和を生み出す力を秘めています。 一方、「亥」は猪を表すとともに初冬の季節を表しています。蓄積と準備の時期、そして内なる力の象徴です。紅葉が終わり、木々が葉を落とし始めるように、「亥」は外的な活動が静まり、内なる充実に向かう時期を表すのです。自然が静かに力を蓄えるように、私たちも内面的な成長と準備の時期を迎えます。 この二つが合わさった11月の干支「乙亥」は、草花の優雅さと初冬の静寂が融合することで、創造性と内省のバランスがもたらされる時期となります。この組み合わせは、芸術的な感性と内なる力の充実を調和させ、静かな環境の中で新たな創造を生み出す力を与えてくれるでしょう。それは秋の喧騒を鎮める冬の静けさのように、これまでの外向きの活動や表現を整理し、より深い自己理解と創造の源泉を見出す機会ともなります。木が冬に向けて養分を根に蓄えるように、私たちも外部の変化に左右されることなく、内なる力を養い、新たな創造に向けた準備をすることができるはずです。 また、この11月は来年の春(つまり、四柱推命的な新年の始まり)に向けた種蒔きの時期でもあります。秋に収穫したものの中から、次の季節に向けて育てたいものを選び、準備を始める時期と考えてみてください。「乙」が生み出す繊細な感性を活かして、これまでの経験を深く振り返りつつ、未来への青写真を描くべき時です。
その上で以下、海(壬)タイプの11月、つまり「乙亥」月の運勢の流れを紹介します。
11月の干支は、「乙亥」です。「乙」は草花を表します。対するあなたは、海(壬)タイプ。掛け合わせると、湖岸や海岸に美しく咲く花々の光景をイメージできます。水面に映る花は美しく、見る人を魅了するでしょう。このように、今月のあなたはまわりの人、例えば友人や恋人、職場の同僚、家族など、身近な人の長所を引き出し、引き立てる役割を果たします。あなたのフォローで輝きを得た相手は、自信を得て、今度はあなたのよいところを活かそうとしてくれるでしょう。つまり、周囲とうまく助け合える時期といえそうです。 ただし大きな波が起こったりすると、湖岸や海岸に咲く花たちは、たちまち水をかぶり沈んでしまうように、強引なやり方は相手の長所を潰してしまいかねないので、力加減にご注意を。 そして、11月7日は「立冬」、暦の上では冬がスタートです。四柱推命では季節が変わるとき、運勢も変わるといわれています。冬は海(壬)タイプの運気が強まる季節です。あなたは運気の力を得て、長所を最大限に活かし、あらゆることに挑戦してみると、新たな活躍の場を見つけられるかもしれません。 その一方で、運気が上向きの今だからこそ引き返すことが難しい……という難点も。あなたは柔軟性を持ちながら、一度決めたら強引に進めてしまう側面も持ちます。もしも家族や友人から「それはちょっと待って」という忠告を受けたら、きちんと耳を傾けるような冷静さを持ちしょう。そして2月3日は「立春」、旧暦では新年の始まりです。新しい風を受けて仕切り直しするのも手かもしれません。そして2月2日まで辰年が続きますので、今年やり残したことがあれば、ぜひ残りの期間でやりましょう。
次回の更新は2024年12月1日の予定です。