FOR FIRE(丁)
このページでは2024年の火(丁)タイプの年間運勢とともに、1月〜12月まで、あなたの運勢をさまざまな切り口で紹介していくオリジナルテキストを毎月更新で掲載していきます。更新は1月1日より毎月1日に行われます。
※2024年11月1日更新(11月の運勢を文末に追加しました)
火(丁)タイプの香り:フローラル
ジャスミン、イランイラン、ローズなどの香り。火(丁)タイプのあなたは四柱推命的に「火」のエレメントに属します。華やかなフローラルな香りにより、人々は自然とあなたへと引き寄せられそう。2024年辰年、あなたの「巡り合い」を生み出します。
2024年辰年、「熱気」の香り
2024年2月4日に立春を迎えることで新しい年、つまり「甲辰」年に入ります。四柱推命ではこの日を境に大きく運気が変わっていきます。そしてまずお伝えしたいのは、火(丁)タイプのあなたにとってこの「甲辰」年は強い幸運を運んでくれる年だということです。あなたはもともと、闇夜を照らす灯火のように人々を周囲に引き寄せ、癒し、そして導く運命を持っています。いま、日本のみならず世界は激動の時代に入っていますが、今年の火(丁)タイプのあなたは迷える人々の行先を指し示すような活躍をする年廻りなのです。
何より注目したいのは「甲辰」の「甲」です。「甲」とは樹木を表します。四柱推命の元となっている五行思想では、世界を木・火・土・金・水の5つのエレメントで理解するのですが、「甲」は木のエレメントに分類されます。そして火(丁)タイプのあなたはにとって必要なのは豊富な燃料です。木材という燃料が与えれられることで火タイプであるあなたの運命はフル回転することになるのですが、今年はその燃料である木材(甲)が大量に巡ってくる年廻りとなっています。あなたの情熱を燃え上がらせる年廻りであり、あなたが輝くために必要な燃料が訪れる一年なのです。ピンチに陥ったとしてもどこからともなく助けが訪れる流れであり、もう終わりだと思った直後に、偶然の出来事による大逆転が起きうる時です。あなたは湧き上がる情熱を燃やして、全力で駆け抜けるべきです。「甲」はあなたにとって祝福といえるような力を与えてくれます。それはつまり、さまざまな方面から助けの手を差し伸べられるということを意味しています。あるいはこれまで行手を阻んできた障害物があっけなくなくなることもありそうです。
そしてもう一つ注目したいのは「甲辰」の「辰」です。これは文字通り想像上の生物である龍を意味するのですが、同時に晩春の季節を表すエレメントでもあります。四柱推命(中国古代思想)では春を一年の始まりと考えますが、この春のエネルギーは三年間にわたって続きます。一昨年の「寅」年は初春のエネルギー、昨年の「卯」年は仲春のエネルギー、そして「辰」年である今年は晩春のエネルギーが世界にもたらされます。火(丁)タイプのあなたが最も活躍できる季節は夏なのですが、辰年は「春の終わり」であり同時に夏への橋渡しとなる期間です。つまり「辰」のエネルギーによって気温がグングンと高まり、火タイプのあなたの運命が本格的に回転する、その直前のタイミングと言えるのです。
これら二つの傾向を統合して考えると、あなたにとって「甲辰」年の運勢とは、例えて言うならばブレイク寸前のスターのようなものです。あなたが必要とする燃料はしっかり供給される年廻りであり、活躍する舞台はもうかなり温まっています。あなたが生きるべき人生の脚本は仕上がっており、人々はあなたに向かって押し寄せ始めている。そんな熱気に包まれたのが「甲辰」の今年と解釈できそうです。
特にこれまで数年物事がうまくいかなかった人にとっては、今年は大きな転換点となりそうです。厳しい環境にあって水面下でさまざまな努力を続けていた人であれば、「甲辰」を迎えた今年は一気に大きなブレイクスルーへと導かれるはずです。さらに、今年のあなたは大きな飛躍とともに、これまでとは活躍する舞台が変わる暗示もあります。例えば、これまで付き合っていた恋人と別れてより自分にフィットする人と巡り会うこともあれば、これまで勤めていた会社に見切りをつけて自分で起業する人もいるかもしれません。ここで言う転換とは、恋愛運、仕事運など個別の運勢に限ったことではなく、それらを包み込む大きな運勢が勢いを増して転換に至ることを意味します。具体的なあり方はそれぞれの個人が置かれた状況に合わせてさまざまなパターンはあると思いますが、これまで積み重ねた経験を元にまったく新しい世界を切り開くという共通点はありそうです。
いま、さまざまな物事が急速に変わっていく時代に入っています。これまでの常識が数ヶ月で変わっていくような社会であり、多くの人々はそれらに翻弄され疲弊していくことになります。でも、火タイプのあなたであれば、こんな時代にあって知恵の火として輝けるはずです。したたかに激動の時代を生き抜く知恵を持つと同時に、人々を導く力強い輝きをも放つことになるのです。
最後に少し未来の種明かしをすると、実は火(丁)タイプのあなたにとって今年は飛躍の年ではあるのですが、まだまだ飛躍の前哨戦といった感じです。というのは2025年、そして2026年はさらに強い運気があなたを照らすことになっています。ここから数年、強い運命があなたを待ち受けているのです。大切なのは、今年どれだけ高く飛べたかによって、来年以降のあなたが活躍する舞台も変わってくるということ。「甲辰」年の今年、全力を出し切ることで来年以降は全く想像もしていなかった舞台に立つこともありそうです。
2024年11月:火(丁)タイプの運勢
11月7日に二十四節気で「立冬」を迎えます。立冬は文字通り「冬の始まり」を意味し、暦の上ではこの日から冬に入ります。秋の実りが終わり、自然が静寂に包まれ始める時期です。世界が徐々に冬の装いへと移り変わるとシンクロするように、人々のエネルギーはより内面へと巡ります。そして、この立冬に入ることで月間の干支が「乙亥」に変わり、四柱推命的には新たな月間運勢が訪れるのです。 「乙」は草花を象徴し、優雅さと繊細さ、そして創造性を表します。それは、しなやかな竹のように風に揺られながらも折れることなく、また花のように美しく咲き誇る存在です。「乙」は芸術的な感性と直感力を高め、新たな美や調和を生み出す力を秘めています。 一方、「亥」は猪を表すとともに初冬の季節を表しています。蓄積と準備の時期、そして内なる力の象徴です。紅葉が終わり、木々が葉を落とし始めるように、「亥」は外的な活動が静まり、内なる充実に向かう時期を表すのです。自然が静かに力を蓄えるように、私たちも内面的な成長と準備の時期を迎えます。 この二つが合わさった11月の干支「乙亥」は、草花の優雅さと初冬の静寂が融合することで、創造性と内省のバランスがもたらされる時期となります。この組み合わせは、芸術的な感性と内なる力の充実を調和させ、静かな環境の中で新たな創造を生み出す力を与えてくれるでしょう。それは秋の喧騒を鎮める冬の静けさのように、これまでの外向きの活動や表現を整理し、より深い自己理解と創造の源泉を見出す機会ともなります。木が冬に向けて養分を根に蓄えるように、私たちも外部の変化に左右されることなく、内なる力を養い、新たな創造に向けた準備をすることができるはずです。 また、この11月は来年の春(つまり、四柱推命的な新年の始まり)に向けた種蒔きの時期でもあります。秋に収穫したものの中から、次の季節に向けて育てたいものを選び、準備を始める時期と考えてみてください。「乙」が生み出す繊細な感性を活かして、これまでの経験を深く振り返りつつ、未来への青写真を描くべき時です。
その上で以下、火(丁)タイプの11月、つまり「乙亥」月の運勢の流れを紹介します。
今月の干支は「乙亥」です。乙は、草花を表す十干。対するあなたは火(丁)タイプなので、まわりを燃やしながら勢いを増していけるでしょう。自信のあることは、積極的に引き受けてOK。周囲があなたの魅力や才能を再認識し、どんどんチャンスを与えてくれるはずです。 一方で、何でも燃やし尽くしてしまう火(丁)タイプであるあなたは、乙の草花とは一見、相性がよくなさそうと思われるかもしれません。しかし、不要な草を燃やして肥料にする農業の手法で新たな芽生えを促すことがあるように、実は互いを引き立て合い、パワーに変えることができる好相性。例えば、あなたの直感のおかげでトラブルを回避できたり、ふと思いついたアイデアが多くの人に認めてもらえたり。そういった意味でも、遠慮せずに自分のよさを前面に出していくといいでしょう。 一方で、11月7日は「立冬」です。暦の上では冬がスタートします。四柱推命では季節の変わり目は、運気が大きく変わるといわれます。また「乙亥」の亥は冬を表し、自然の生命力が低下するとき。進んでいたことがうまくいかなくなることもあるかもしれません。しかし、十二支の最後に座する「亥」の運気は、寒い大地においてもまっしぐらに走るイノシシのような勇気と大胆さも暗示します。あなたの背中を力強く押してくれそうです。失敗を恐れず積極的に行動すれば、どんどん道を切り開いていけるでしょう。そして来たる2月3日は「立春」。旧暦において新年の始まり。あなたの心を奮い立たせる出来事はすぐにやって来るはず。2月2日までは辰年ですから、この年のうちに片づけてしまいたいことがあれば実行して大丈夫です。
次回の更新は2024年12月1日の予定です。