冥王星が牡羊座タイプにもたらす「変容」(2023年10月11日〜2044年)
冥王星が約21年かけて牡羊座タイプにもたらす変容、そして、「約16年の総決算」とは?
2023年3月23日、冥王星は水瓶座へと移動しました。これは約16年ぶりとなる世紀の星座移動であり、時代の転換点ともいえるできごとです。
冥王星はこれから2044年1月までの約21年の間、水瓶座で過ごすことになります。約21年かけて、長く深い運命を私たちに与えるのです。約21年というと、平均的な人生の三〜四分の一もの長さ。人生の大きなウエイトを占めるこの期間を、あなたは水瓶座の冥王星とともに過ごしていきます。
ただ、こういったスケールの大きな変わり目には調整が必要です。なにしろ、これまで約16年過ごしてきた運命が、今後約21年続く運命へと切り替わっていくのです。混乱を避けるべく、ふたつの運命を柔らかく繋ぐための調整期間は欠かせません。そう、それが逆行です。
3月23日に水瓶座へと移動した冥王星は、5月2日、逆行を開始しました。その後一ヶ月ほど経ち、今度は逆行するあまりにひとつ前の星座である山羊座へ。これまで約16年過ごしてきた星座に一時的に戻ってしまったというわけです。
そして、10月11日、約五ヶ月にわたる逆行を終了。冥王星はここから改めて正しい方向へと進み始めます。本来いるべき水瓶座に向かうのです。
冥王星が再び水瓶座に入るのは、2024年1月21日。それまでは山羊座を旅することに。これは、時代の変わり目にあたって一旦「過去に戻る」ことであり、過去の課題に再び向き合うことを意味します。いわば「約16年の総仕上げ」です。
それでは、あなたにとって、この「約16年の総仕上げ」とは? そして、これから約21年という長い月日をかけて、冥王星が与える深い影響とはどのようなものなのでしょう?
上記を説明するべく、ここでは、三章に分けることとします。
①冥王星の役割
②冥王星が2044年までの期間、牡羊座タイプにもたらす「変容」
③冥王星逆行終了、そして、「約16年の総仕上げ」の意味
以下、順番に説明していきます。
①冥王星の役割
冥王星は人々に「破壊と再生」をもたらします。サナギから脱皮して美しい蝶が生まれるように、あるいは、自ら火に飛び込んで死ぬことで再び蘇る不死鳥のように、ひとつ「なにか」を終わらせることで、新たな「なにか」を生み出す役割を持つのが冥王星です。この「破壊」という言葉は、あくまで象徴として理解するもの。「終わり」や「喪失」といったイメージで捉えてもいいでしょう。冥王星が司るのは、「『なにか』を始めるには、『なにか』を終わらせる必要がある」という教えでもあります。
このような「破壊と再生」を通じて、冥王星は私たちを深い「変容」へと導きます。それは「変革」とも「成長」とも少しニュアンスが異なります。「変容」とは、わかりやすい変化というよりも、世界の深い場所に働きかけ、
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