土星逆行が天秤座タイプにもたらす影響(6/5〜10/23)
過去の達成、現在の課題、そして運命のストレッチとは?
2020年12月17日、土星が水瓶座に移動しました。土星はそれから約二年半、具体的には2023年の3月7日まで水瓶座に滞在し、人々にそれぞれの「基盤」(30年ほど続く運命の基盤!)を作り上げるよう促していきます。
土星は試練の星と呼ばれます。かつては不幸の星とも呼ばれていました。人々に大きな課題や試練を与えることから不幸をもたらすと考えられたのですが、それはまったくの間違いです。課題は解決されるために存在します。試練は乗り越えるために訪れます。土星が与える課題や試練もまた、その人が成長するために必要なものです。二、三年の間、その課題と格闘することで、その後30年ほど続く人生の「土台」を形作ることになるのです。だから正確には、土星は「試練と達成の星」と呼ぶべきなのです。
そして6月5日、土星が約四ヶ月半の逆行を開始します。
ここでは、天秤座タイプのあなたにこの土星の逆行の影響についてお伝えします。ただ、土星はその影響力が深く広い星なので、以下のとおり、ふたつのパートに分けて説明することとします。
①2020年末から2023年3月7日までの約二年半、あなたが土星から受け取る課題。
②2022年6月5日から10月23日までの土星逆行により、あなたが受け止める運命のストレッチ。
さらにもうひとつ。①のいまあなたが受け取る課題とは、じつはそれまでの約三年間、あなたが試練に耐えて達成したことから生み出されたものでもあります。すなわち、過去から続くストーリーとして、この課題を捉えることがとても大切です。そのため、この記事の最終章では、
③2017年末から2020年12月17日までの約三年間、土星の試練のもとにあなたが成し遂げたこと。
もお伝えします。
土星はとても重くて強い星です。動きがゆっくりなぶん、逆行の影響も毎日の生活では実感しにくいと思いますが、その影響はジワーッと広がり、あなたを深い成長に導くことになります。土星の働きをいつも頭の片隅に入れておくことが大切です。
【①2020年末から2023年3月7日までの約二年半、あなたが土星から受け取る課題】
2020年末から2023年3月までの約二年半は、土星が天秤座タイプであるあなたの「行動」をより力強くするように鍛える期間となっています。ここでいう「行動」とは、「世界に働きかける行為」という意味です。ちょっとわかりにくいと思うので、もう少し詳しく説明してみます。
私たちを取り巻く世界は可能性に満ちていて、自然も社会も人もそれぞれがまったく違う個性と可能性を持っています。「世界に働きかける」とは、他人も含め、自然、もの、情報、場所などにあなたがアプローチすることで、そこから価値を引き出す行為です。
たとえば、工芸家は自然の素材に働きかけることで美しい作品を生み出します。起業家やビジネスパーソンは市場に働きかけることによってお金を生み出します。音楽家は世のなかに無数に存在する音に働きかけて、美しい音楽を生み出します。恋人は相手の心に働きかけて、お互いの間に多彩な感情を生み出します。夫婦はお互いに働きかけて、子供を生み出します。
これが、世界に働きかけて価値を生み出すということです。受け身の快楽というよりも、自分から世界に働きかけることで手に入れられるものといえます。さまざまな工夫やアイデアをもって社会や人々に働きかけることで、そこからポジティブな反応を引き出すこと。そしてこの一連の流れのなかで、人々は「楽しさ」、つまりは「生きているという実感」といったものを手に入れるのです。この新たな価値を生み出すために行動を続ける、それが土星があなたに求めることです。そして、
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