１１月１９日は満月、そして月蝕。運命が反転する「蝕の季節」に突入します。

11月19日午後5時57分、満月を迎えます。そして、この満月は太陽に照らされた地球の影に「喰われ」ます。そう、月蝕が起こるのです。

月蝕はつねに満月とともに起こる現象です。今回の満月はネイティブ・アメリカンによってビーバー・ムーンと名付けられていますが、この満月の一部が欠け、部分月蝕となるのが今回の月蝕です。ただ、この「蝕」はとても深くまで満月を「喰らう」ため、今回の月蝕はほぼ皆既月蝕と呼べるものです。とても強い力を持った「蝕」なのです。

占星術的な「蝕」の解釈はさまざまですが、多くはそこに「急激な」という意味を見出しています。なにしろ太陽や月が瞬間的に「喰われる」のです。なにか不思議な力が一気に噴出する暗示であると考えるのも無理はありません。世界の歴史を振り返ってみても、「蝕」を変革の合図と捉えて大きな行動を起こした人物は大勢います。

今回の月蝕は、緊張感に満ちたひとつの変革をもたらします。いや、もたらす「可能性がある」というほうが正しいでしょう。予測不能であることが、「蝕」が「蝕」たる由縁なのですから。じっくりと動いている運命が突然反転するような激しさが、運命論的にみた「蝕」の特徴なのですが、どのように運命が変化するのかは予測不能なだけに、あまりはっきりとはお伝えすることができないのです。

11月19日の月蝕を合図として、世界は月蝕と日蝕が繰り返される「蝕の季節」に突入します。

この11月19日の月蝕、12月4日の皆既日蝕、さらに12月19日の満月と続く一ヶ月間を「蝕の季節」と呼びます。「蝕の季節」は約半年に一度のペースで訪れますが、いつも月蝕→日蝕→月蝕といった具合に「蝕」が連続します。月蝕とは、満月が地球の影に隠れることで「喰われる」ように見えるとき。日蝕とは、太陽が新月と重なることで「喰われる」ように見えるとき。 これらはふだんであれば、満月と新月という、約一ヶ月に一度ずつ訪れる現象に過ぎないのですが、それぞれが「蝕」を伴うことによって、現在進んでいる運命が「喰われる」と解釈できます。いま進んでいる運命がぐるりと「反転」する可能性が出てくる期間。これが「蝕の季節」です。

今回、この「蝕の季節」があなたにもたらす影響をストーリーとしてお伝えします。上述のとおり、「蝕」の特徴は予測不能なところであるため、その影響についてあまりはっきりとはお伝えすることができません。しかし、そこには「急激な」というキーワードが鳴り響いています。急激なできごと、急激な運命のレールチェンジ、急激な展開、などなど。

そして、「運命が反転する」とは、この急激なできごとに対する私たちの反応にほかならないはずです。結局、「蝕」の影響とは、それを受け止める人との相互作用によって生まれるものなのです。

以下、星座タイプ別に、「蝕の季節」があなたの運命に与える影響の「可能性」をストーリーとしてお伝えします。少し抽象的な文章ですが、あなたの心に浮かぶストーリーを大切にしながら読んでみてください。

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