「篝火の蟹｣の運命

「篝火の蟹」の運命

あなたの生まれた日は、
西洋占星術では「蟹座」
四柱推命では「火」
という運命を持っています。

学校でも会社でもあるいは道を歩いているときでも。
どんな状況でも、人々があなたの周りに自然と集まってくる気がしませんか。
それは勉強などの相談だったり道を尋ねる質問だったり、あるいは電車の中でなぜかあなたの周囲にだけ人が多いような気がしたり。
あなたが持って生まれた一つの資質はこの現象に集約されるようです。

人々が寄ってくると言っても、誰でも彼でもが来るというわけではないようです。全体的に傷ついた人、特にいろんな出来事があって心に傷を負った人たちがあなたに引き寄せられるように集まってくる傾向があるのです。
これは相手がそのことを意識していることもあるし、そうでない場合もあります。心に傷を負った人は意識的にも、無意識的にも、それを癒やしてくれる人、つまりあなたのような人の元に導かれるのです。

これまで占いをしてきた人なら当然知っていることと思いますが、あなたは西洋占星術では「蟹座」と分類されます（正確に言えば太陽星座で「蟹座」となります）。蟹座の特徴は、感受性が高くて愛情に溢れている性格。物事があまり変化することは好きではなく、思い出を大切にします。
もう一つ、東洋の占い「四柱推命」では、あなたは「火」で表されます（正確には「丁」という漢字で表現されます）。太陽のような強力な明かりではなく焚き火のようなイメージ。これは、寒さの中で人を温める役割、あるいは道しるべとして人を集め、その進むべき道を指し示すような役割も持っています。

西洋占星術と四柱推命は別々の占いです。ただ、どちらも誕生日から運命を割り出すという点では同じです。あなたの生誕の瞬間に宿る運命を、東西二つの世界の法則がそれぞれ割り出しているのです。
これはつまり、あなたという複雑な運命を持つ人間を、東西それぞれの立場から解釈しているものです。なので、どちらかが正しいというものではなくお互いに補って立体的に解釈すべきものなのです。

そして、あなたの「蟹座」の特性と、「火」としての本質。これらを合わせて解釈すると、あなたは「篝火（かがりび）の蟹」というイメージで表現されるのです。

篝火とは夜に警護や漁のために海岸で焚く炎です。
しんと静まった夜の海岸に浮かぶ炎、その明かりに照らし出された岩場には何匹かの蟹の姿がぼんやりと浮かんでいます。その岩場には休む間もなく、夜空を反射した黒い波が何度も何度も打ち付けられています。蟹は幾度となく波に打ち付けられながらもじっと、なにか夜空をじっと見つめているようなのです。

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