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「鶏始乳(にわとり はじめて とやにつく)」の4日間です(1/30-2/2)

二十四節気「大寒」の末候は七十二候「鶏始乳(にわとり はじめて とやにつく)」の4日間となります。

ここでの乳とは人間で言えば赤子ができて母乳をあげるようなイメージ。つまり、鶏に子供ができる=卵を産むということです。子を産むことの温かな感情が、どこか春の兆しさを思い起こさせます。

ところで、この三文字だけを見て冬を連想できる人は「大寒の卵」を知っている人でしょう。この時期の卵は、寒さのために鶏がより多くの栄養とエネルギーを摂取した状態で産み落とされます。そのため、大寒の卵には他の時期よりも多くの滋養を含んでいるということから、特別な卵として珍重されているのです。黄身を見ると普段よりも濃い色をしているために、これを「金の卵」と称することもあるほどです。

暦の上での春は立春で、この「鶏始乳」の5日間を過ぎた直後から。ということは、今の時期は冬と春の境目に当たるわけです。東洋の干支暦において立春は年始に当たりますから、これまでの出来事と来たる新年の両方を眺められるような、ちょっとした高台に立っている状態とも言えます。

以前の出来事とこれからの出来事を俯瞰するためには、そのどちらにも「とらわれない」目線が必要で、このせいで冷たい考えの持ち主と思われることがあります。「高みの見物」だとか「上から目線」だという具合です。ですが、物事をその良し悪しや重要/重要でないなどの価値判断を超えて平等に見るためには、ある程度、突き放してみる客観性が必要です。そうしないと主観にのみ込まれてしまい、出来事や経験の全体像を正しく見ることができないからです。