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「牡丹華」の時です (4/30-5/4)

二十四節気「穀雨」の末候が、七十二候の「牡丹華」(ぼたんはなさく)です。

二十四節気・穀雨の末候は「牡丹華」(ぼたんはなさく)です。一方、中国の宣明暦では「戴勝降于桑(たいしょうくわにくだる) 」となっています。前者は素直にこの時期の自然の情景をうたっていますが、後者は先の次候(鳴鳩払其羽)と同じく説明がないとわからないと思います。

戴勝とは、またの名を戴鵀(たいじん)といい、ヤツガシラのことです。英名はEurasian Hoopoe。さらに戴勝には「女性の髪飾り」の意味もあり、実際に戴勝だとして描かれた鳥の絵を見ると、パンクに逆立つ冠羽が特徴的な鳥です。髪飾りと結びつけられたのも納得できます。

全体としての意味は「ヤツガシラが桑の木に降りる」というもので、桑の葉は蚕の飼料ですから、蚕の幼虫を狙ってヤツガシラが様子をうかがっているイメージになります。


ここで占星術に目を向けると、この時期は太陽が牡牛座に滞在するちょうど真ん中に当たります。

牡牛座は現実的な視点をもった星座ですから、日々の生活においても実利的です。特にこの時期には商業的センスが伸びます。欲しいものを得るために、あるいは必要な支払いをするためには怠けている暇はありません。ヤツガシラも、餌となる蚕の幼虫を確実に得るべく桑の木に降り立つのです。

また、その意味で言えば「牡丹が花開く」のも、頑張って働いてきた結果、欲しかったものが買えた喜びや給料を得た喜びを象徴していると考えることができそうです。

古来の中国でも、そうした気風を感じ取って仕事に精を出すように促していたのではないでしょうか。言葉や表現は違っても、その意味するところは時代を越えて通用するのです。二十四節気や七十二候には、そうした知恵がたくさん詰まっています。