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「霞始靆(かすみはじめてたなびく)」の時です(2/24-2/28)

二十四節気「雨水」の次候が、七十二候の「霞始靆(かすみはじめてたなびく)」です。

「霞始靆(かすみはじめてたなびく)」に入りました。靆は「棚引く」の古い訓読みです。山にかかる雲が層をなし、横に長く伸びる様子を表しています。富士山などの高い山に薄いレースかヴェールのような白雲がたゆたう写真、もしくは動画を見たことがある人も多いのではないでしょうか。ここでいう霞とは、そのような情景を言っています。

山肌にそって空気が上がっていく過程で、そこに含まれる水分が冷却されて凝結し、霞となります。遠景では雲がミルフィーユのように重なって山にペトリと張り付いているように見えますが、時間ごとに追っていくと気流に従って動いているのを見て取れます。

たなびく霞もやがて空気中に拡散されるか、水蒸気が集まり雨となって地上へと降りてきます。それが次の末候「草木萠動」で植物たちの生育を助けることになるわけです。徐々に春の気配が強さを増し、動物たちも発情期や換毛期を迎えはじめます。

他方、私たち人間は卒業だ、新年度や新生活の準備だ、確定申告だとなんだかんだ忙しかったり、寒暖の差のために体調が安定しないという人もいるかもしれません。ふと一息つける時間を愛おしく感じるのではないでしょうか。また、そうした用事や雑務をすべて終えてオフになるために、今この時を全力で頑張っているかもしれませんね。

霞というヴェールに覆われた山間は、実際にその高度にいる人にしてみれば濃霧です。これは先行きの不透明さや不安、時には秘密の行動を象徴するものです。だからこそ、身近にいる人々や家族、専門家や先輩などナビゲーターとの連携が大切になってきます。先が見えづらいときは一人で無謀なことはしないで、アドバイスに素直に従うのが原則です。