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「立春」の季節です(2/4-2/18)

二十四節気の最初の季節であり1年の起点となる「立春」がやってきました!

節分を経て、いよいよ立春を迎えました。立つとはここでは始まるの意味です。そして、立春は暦における一年の起点でもあるので、年の区切りと季節の区切りという二つの意味で私たちにフレッシュな風をもたらしてくれます。心機一転、気持ちを入れ替えて頑張ろうという人にピッタリな日でもあります。

もともと春という語源はいくつか由来があります。一つには、草木の芽が地上に“張り出す”ことから「はる」と呼ばれるようになったもの。これはイメージとしても受け入れやすいですね。二つには、農地を開墾するなどの「墾」の字を古語で「はる」と読み、土地を新たに切り開きながら田畑や生活道路、池などを作ることに由来するもの。雪や霜の季節が終わり、ようやく土地を開墾することができるようになった喜びもそこには含まれているのかもしれません。

三つには、気象としての晴れが転じて「はる」となったもの。晴れは地表に太陽光が届くことを表しますから温かいとも通じます。そういう点でも春を想起させてくれます。また、精神的な意味での「ハレ」という言葉も「晴れ」が語源ですから、新春を祝うおめでたい雰囲気とも重なりますね。

そして四つ目。これは「万物が発(は)る時候だから」という説。発端となる(起こる)というのは、実に様々な意味合いがあると考えられ、だからこそ万物という言葉を使っているようにも思えます。

例えば先述した「一年の起点である」ということ。これは立春が丑寅の鬼門に当たり、時空の断層として年輪を刻むポイントになっているためです。よく「鬼門は不浄を忌む」といいますが、もとよりここは神聖で清浄な領域であり、だからこそ汚しては罰が当たるというわけです。「天に唾す」とでもいいましょうか。

そして、清らかさという意味では新月とか赤ちゃんにも似ています。新月はこれから太陽の光を受けて満ちていきますが、最初は静かなる無の世界から立ち現れます。そして、赤ちゃんは父母らの愛情を受けて育っていきますが、生まれたときは無垢で清らかな存在としてこの世に誕生します。

普段、私たちが感知できない領域から現れてくる新月や赤ちゃんのように、春も、去年とは違う新しい四季を引き連れて再生してきます。その瞬間こそが「発」であり、息吹であり出入口です。それに呼応するように新しい希望と元気とを自ら発すれば、他の時に行うよりもずっと意志を達成しやすくなるだろうことは想像がつきます。「最初が肝心」という言葉の真義がここにあるような気さえしてきます。

新春の書初めとか新年の抱負を立てるということが、本来この立春や旧正月(立春の前後が年始になる)に行われていたのも、それがまさにふさわしい時期であったからに他なりません。2020年初頭に思い描いた抱負は覚えているでしょうか? もしそれが今も大事であると思うなら、この立春を期に再度、目標設定をしてみましょう。たとえ忘れていたとしても気にせず、新たに抱負を立て直して、今日から心機一転で頑張ってみてください。やる気の出方が全く違ってくるはずです。