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「水沢腹堅(さわみずこおりつめる)」5日間です(1/25-29)

二十四節気「大寒」の中侯が、七十二候の「水沢腹堅(さわみずこおりつめる)」です。

「水沢腹堅」(さわみずこおりつめる)は二十四節気の大寒の、その中間期である次候です。日付で言うと1月25~1月29日になります。腹という字は厚いの意味があり、水が堅くなる=凍るですから、全体としては「沢に溜まる水が厚く凍る様子」を表現しています。いわば冬の極みとも言える時節です。この寒さを思うと、もう10日先に立春(暦の上での春)があるだなんて信じられませんが、自然界は私たち人間が気がつかないところで密かに春の準備を始めているのです(冬の土用)。

1月25日(地域によっては7日や11日のところもある)は鷽替え(うそかえ)という特殊な神事が天満宮にて行われています。鷽(うそ)というのはそういう名前の鳥のことですが、嘘と同音であることから、昨年に起きた凶事(災厄やトラブル、罪など)を嘘=何事もなかったものとして幸いに変える神事です。

木製の鷽に各自が昨年の凶事を書き、それを「替えましょ、替えましょ」と言いながら、誰かれ構わず渡し合います。その途中で神官も参加し、金の鷽を数羽混ぜ込みます。最終的にこの金の鷽を手にしたものの凶事は嘘となり、幸運が訪れるというわけです。

もっともこうした神事でなくても、私たちは日常的に似たようなことを行っています。それが「仮面をかぶる」という行為です。もちろんそれは実際の仮面でなくて、体裁を守るための仮面や友達付き合い用の仮面といった対社会的な仮面です。

本当のあなた、純粋な精神という意味でのあなたは、その仮面とは別にあり、ただ表面上で取り繕っているだけかもしれません。それは本心では嘘や偽であるけれども、社会生活上では真…だとは言わないまでも必要ではあるものです。

「うそかえ」の神事で凶事を幸いに取り換えるように、「仮面かぶり」(心理学でのペルソナ)で内面的な意味で人格をとっかえひっかえする。言ってみればこの季節は、「本当はこうであったらいいのにな」という思いが、厚い氷が張るように結晶化してくる時期なのかもしれません。